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17年のお宝バイオ関連株候補はコレだぞ!

あの「オプジーボ」はどうなる?

2017年は再生医療市場が本格的に拡大するのか注目(写真はテルモの「ハートシート」、撮影:尾形文繁)

 2016年の国内のバイオ関連市場を総括すれば、「開発の進展」と「医療現場での脅威論の浮上」ということになろうか。バイオ医薬品はブレークスルーとなる技術開発の進展に加えて、製品化や使用範囲の拡大などが急速に進んだ。一方、医療財政の側面から見ると、高額な医薬品の拡大により財政の破綻を危惧する意見が医療現場や官僚などから相次いだ点が指摘できる。

 市場の成長をリードしたのは制がん剤「オプジーボ」だ。同薬は医療やバイオの専門誌ばかりでなく、一般のマスコミでも高薬価や高い成長力が話題になった。同薬開発の立役者である本庶佑(ほんじょ・たすく)京大名誉教授は、米情報会社トムソン・ロイターが予想したノーベル賞の有力候補となった。

 だが、同薬の大型化に対する懸念の高まりから医療財政の悪化を指摘する意見も多く、これが同薬の薬価引下げ議論に直結。結果的に、既存の薬価決定ルールを無視して政府が価格決定に介入するという法治国家を否定するような施策が実施されて幅広い注目を集めた。

 治療の側面からは、「オプジーボ」に代表される抗PD-1(がん細胞から発現しリンパ球の免疫機能を妨害する物質)の抗体が薬剤治療の主役に躍り出た。「オプジーボ」は国内での承認取得が14年7月。現在、市場拡大の牽引役となっている非小細胞肺がんへの適応症拡大は15年12月だ。しかし、「オプジーボ」が主役となったのはまさに16年である。

 同薬を手掛けた小野薬品工業 (4528)は16年初の有力な注目銘柄の一つとなった。同社の株価は年初から上昇し4月には高値5880円を記録。年初からの値上がり率は約36%に達した。ところが、その後は薬価引き下げ問題の浮上を契機に下落し、年末の株価はピークの4割程度の水準まで落ち込んだ。良くも悪くも16年を通して医薬品相場の主役の座は譲らなかった。

 抗体医薬品市場全体では16年の市場規模が7100億円となり前年比2割強の伸びを達成。バイオ関連市場全体でも抗体医薬品の伸び率は群を抜いた。16年には新たに抗体医薬品8製品が承認を取得。がん関連分野が中心だが、高コレステロール血症、ぜんそく治療などの分野の製品も登場。「オプジーボ」のライバル品、MSD社の「キイトルーダ」(開発:米国メルク社)も承認された。

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