「働き方IT革命」が17年相場の大テーマです

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横山 利香
チェンジはANAエアポートサービスと、東京・羽田空港での手荷物仕分けの自動化などを目指したロボット導入実証事業開始へ(撮影:今井康一)

 20日にドナルド・トランプ氏が米国の第45代大統領に就任しました。環太平洋経済連携協定(TPP)からの離脱を表明したり、オバマケア(医療保険制度改革)の見直しを指示したりするなど精力的に行動しているようです。就任式前に行われた記者会見での発言を踏まえると、就任以降の行動は想定どおりといえます。過去最低の支持率でスタートしたこともあり、労働者層の支持を受けたトランプ大統領は、「アメリカファースト」の下に掲げた公約をひとまず推進するしかなさそうです。

 しかし、日本を始めとする標的を作って攻撃するやり方や、「とりあえずご機嫌をうかがっておけばよい」的な企業経営者の態度は、米国経済に繁栄をもたらすのだろうかと疑問に思います。政権や指導者の庇護を受けなければならない企業や、過去の繁栄にしがみつくようなスキルのない労働者に将来、素敵な仕事が待っているのでしょうか。

 4年の任期を考えれば、前半は景気対策や大型減税などで株式市場は堅調かもしれません。しかし、業績を伸ばしていくためには企業と労働者の努力が必要であるにもかかわらず、古き良き時代を彷彿させるやり方が米国経済をどう導くのか、現時点ではわかりません。状況次第では、かつて日本でも起きたような政権交代が米国で再現されるかもしれません。

 ターゲットにされた日本。これを映して日経平均株価も方向感の定まらない展開です。今のところ、世界経済の中心である米国ににらまれているわけですから仕方ありません。株安・円高の流れがしばらく続くとなれば、大型株が主役の座にとどまるのは難しそうです。すでにこうした前提で投資対象を大型株から中小型や新興株へシフトさせました。日経平均は米国の大統領選挙以降、株価上昇の過程でマドをあけましたが、今後はマドを埋める可能性も想定しておく必要がありそうです。

 2017年には米国のナスダック市場が注目指標になると前回触れました。ナスダックは高値を更新する強い状況が続いています。となると、17年はやはりIT関連が本命になりそうです。トランプ大統領のおかげで次のテーマもはっきりしたように思います。IT技術を活用した「働き方IT革命」ではないでしょうか。

 アマゾン・ジャパンでは先日、倉庫ロボットの導入を発表しました。繁忙期の宅配の効率化を目指しているということです。人間の能力を凌駕するAIの登場で、数年後には「士業」と言われる人たちの仕事もロボットがこなすことができるようになるかもしれません。日本では少子高齢化が進行し、働き手の減少が深刻な問題になっています。そうした中でどんな職業もロボットで代用できる時代がやってくるのでしょうか……。

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