フランスの「冷食スーパーの王様」はイオンの救世主になるのか?

17年のヒット番付入り確実?

佐久間 あすか
ナンバーワンの売れ筋の「クロワッサン」など約200種類の商品が並べられている

 白を基調としたシンプルな店構え。コンビニよりもやや広い店には腰あたりまでの高さの大きな冷凍ケースがズラリと並んでいます。ケースの中をのぞくと、エスカルゴやロブスターといったパーティ仕様の豪華なものから手ごろな前菜、パスタ、リゾットなど、品ぞろえの豊富さに思わず目移りしてしまうほどです。

 日本に昨年11月、初上陸したフランスの冷凍食品専門スーパー、ピカールの3号店となる東京・中目黒店に足を運びました。冷凍とはいえフレンチレストランのような本格的な料理も自宅で楽しめるとあって、SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)上や私のまわりでも話題になりました。

 ピカールはフランス人にとって非常になじみのある店です。誕生は1906年。現在はパリのあるイル・ド・フランス地域圏中心に同国内で約960店舗を展開。売上高は14億ユーロ(1700億円)程度です。

 フランスではライバルを圧倒するブランド力を有するピカール。日本進出を支援した在日フランス大使館の貿易投資庁・ビジネスフランス東京事務所で、酒類・食品業界を担当するロイック・ガベさんはフランスでの同社の強さについて、①身近で実用的、②高品質、③有機野菜など食の安全に配慮した商品が多い、といった理由を挙げました。「価格は少々高めでもクオリティが高く、しかも栄養面でバランスの取れた商品を扱っている」。日本に住むフランス人の多くがこう口をそろえます。

 海外でもベルギー、ルクセンブルク、スイスに出店していますが、欧州大陸以外への展開は日本が初めて。日本上陸は国際化の行方を占う試金石です。

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