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「外国人に日本株を持たざるリスク」ってホント?

ドル建て日経平均がITバブル後高値

岡村 友哉
(写真:kasto/PIXTA〈ピクスタ〉)

 手にした強大な権限を振りかざし……(ただのトランプ批判なので省略します)。就任前の暴言を着々と実行し、現状は保護主義の面ばかり。それでも、金融市場は事前に言われていたほど「リスクオフ」に傾いてはいないし、ボラティリティは下がる一方。先週末27日時点のボラティリティ・インデックス(VIX)の10.58は2014年7月以来の歴史的低水準だ。難解なマーケットではあるが、相変らず「実感なき株高を維持する日本株」という側面が強い。

 そんな中、ここにきて幅を利かせているのが、「外国人が“日本株を買わざるリスク”、“日本株を持たざるリスク”を感じている」という足元の株高を正当化する解説である。先週26日にドルベースで計算し直した日経平均株価が170ドルを超え、ITバブル以降の高値を更新した。直近の高値は15年4月と同6月に付けた169ドル。確かにこれを上回ったし、さかのぼると00年4月以来の水準である。

 某国内証券もすかさずドル建て日経平均の170ドル突破でレポートをリリース。同レポートでは「この先、00年4月3日の197.65ドルを目指す動きが期待できよう」と指摘していた。チャート上のターゲットは確かにそこなのかもしれないが、00年4月といえば、日経平均採用銘柄の大幅入れ替えが発表された時期である。

 当時、筆者はまだ学生で、後に業界の先輩に教えてもらった事例だが、何があったかネットで調べれば「そりゃ下がる」的な出来事のあったことが山ほど記録されている。日経平均採用225銘柄のうち30銘柄を同時に入れ替えたのは、最近でいえば大塚ホールディングス (4578)のリバランスが一度に30個あったようなものなんだな、といったことが想像できる。

 「この入れ替えを境に指数の連続性が失われた」とも語り継がれているわけだが、そういった歴史的事象は抜きで「ドル建てで00年高値197ドルが次の目標」という数字だけ独り歩きしているようである。正直、ドル建てで197ドルというのは、「円ベースの日経平均が1万9700円、ドル・円レート100円」くらいのイメージなのか、それとも「円ベースの日経平均が2万3640円、ドル・円レート120円」くらいのイメージなのかが知りたいが……。

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