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「トランプケア」で買われそうな医療関連株は?

海外で際立つ高い競争力

オリンパスの消化器系内視鏡は世界市場で高い競争力を維持(撮影:今井康一)

 米国市場では良くも悪くも「トランプ旋風」が吹き荒れる。トランプ大統領は世界各国の自動車メーカーを恫喝し、各社のグローバル戦略にくさびを打ちこんだ。メキシコの壁も本気らしい。今後はさらに理不尽なことが起こるかもしれない。新大統領の大統領令はある意味、無茶苦茶だが世界最高権力者の言動であることも間違いない。

 トランプ大統領の「本音」が見えないのも不気味ではある。荒唐無稽な政策の本当の狙いはどこにあるのか。今後おのずと明らかになってこよう。ただし、目先のグローバル投資の視点に立つと、リスク面を含めて同大統領の具体的な施策を見極めることは重要だろう。

 特に米国の医療政策はどうなるのだろうか。とりあえず、「オバマケア」は廃止される見込みだが、現時点ではその後の方向性すら見えていない。ある大手医療機器メーカーのトップは、「オバマケア」がなくなっても名前が変わるだけだろう、とコメントしている。「オバマケア」が「トランプケア」になるだけということだろうが、これは究極の楽観論だ。

 米国内で異常な保護主義的な傾向が強まっているのは事実。トランプ大統領も重要な選挙公約である「保護主義」の旗を安易には降ろせないだろう。安直な楽観論は危険であり、日本企業は米国に対する戦略を再構築する必要もある。

 トランプ大統領から手始めにターゲットとされた自動車産業は、上手に立ち回らなければ大きなリスクとなりかねない。先手を打ったソフトバンクグループ (9984)の孫正義社長は見事だったが、トヨタ自動車 (7203)の豊田章男社長は「矛先をかわすので精一杯」という印象だった。

 トランプ政権は日本の医薬品、医療機器産業にどうかかわるのだろうか。実は両分野ともに日本は圧倒的な貿易赤字である。2014年には年間2兆2000億円の医薬品を輸入。中でも米国からの輸入金額がトップだ。年間の医薬品の貿易赤字は1兆8000億円にも及ぶ。医療機器の分野も圧倒的な輸入超過であり、輸入金額は輸出金額のおおむね2.5倍の水準だ。

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