3月の株式相場は物色対象変化の公算が大きい

医薬品、日用品株など巻き返しか

瀬川 剛
1987年の米ウォール街は株価の乱高下に一喜一憂(写真:UMC/PIXTA〈ピクスタ〉)

 2月28日、米国のニューヨークダウは13営業日ぶりに反落。連騰記録は「12」で終了となった。1920年以降、ダウの連騰記録は87年1月2日から20日にかけての「13」が最大で、これに肩を並べることはできなかった。ただ、当時は1月3日から12日連続で史上最高値更新となったのに対し、今回も12日間続けての最高値更新、その点ではタイ記録となった。大したものである。

 87年の上昇率は10.99%。これに対して、今回は3.90%だ。12日連続の最高値更新とは言っても当時と今では上昇率に約7%の差がある。当時の熱狂ぶりがうかがえるとともに、足元の市場が意外に冷静さを保っていることも反映しているように思えるのだが……。

 87年の熱狂は夏まで続いた。6月8日から同月22日の間も、前日比変わらずというきわめて稀な一日も挟んで12日間連続で高値を更新。7月22日から8月3日にかけて8日連続値上がりということもあった。8月21日には2709.50ドルという年間の高値を付けた。この時点で86年末からの上昇率は42.9%である。驚異的というほかない。

 ただ、「山高ければ谷深し」という相場格言もあるように熱狂の後には陥穽(かんせい)が待ち構えていた。ダウは10月19日、史上最大の暴落を演じた。「ブラックマンデー」である。22.61%の下落率は後にも先にも最大だ。これを受けて翌20日の東京市場は一部上場銘柄のうち、7銘柄を除いてストップ安となった。

 同じような軌跡を米国株が描くとは思わない。27日、「オマハの賢人」のウォーレン・バフェットはテレビのインタビューで「バブルではない」との考えを示した。「長期金利との対比では米国株は割高ではない」と……。

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