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マザーズが急落、変調を引き起こした犯人は誰だ?

1週間で約5%の値下がり

岡村 友哉
「大口の買い指し値注文が相次いでキャンセルされた」と市場関係者は指摘(写真:PIXTATOKYO/PIXTA〈ピクスタ〉)

 強かった新興株市場に先週、ほころびが生じた。東証マザーズ指数(以下、マザーズ指数)は週初13日の取引時間中の高値1097.78ポイントをピークに失速。週末17日終値は1034.62ポイントで、週間騰落率は4.79%のマイナスとなった。

 マザーズ指数は今年に入って上昇基調だった。年初から3月10日終値まで10週間の上昇幅は143.95ポイント。その上昇分の36%に相当する52.01ポイントが1週間で吹き飛んでしまったわけだ。いわゆる、「ジワジワ(と上がり)ズドン(と下がる)」と呼ばれるマザーズによくある下げ方。先週の値下がりだけを判断材料に「上げ相場が終わった」とするのは根拠不足かもしれないが、先週のマザーズ指数4.79%安からは考えさせられることが多かった。読んでくださっている方と認識を共有できればと思う。

 今年最初の本格調整となった先週、小さな亀裂が生じたのは13日の後場だった。直近IPO(新規株式公開)株など最近の人気銘柄が同日、いっせいに(まとまった売りで)下げた。ただ、この時点ではディー・ディー・エス(DDS、3782)やジーエヌアイグループ(2160)など人気株の一角は上がっていた。このため、「上がっている銘柄に脈絡はなかったが、物色は循環している」(ディーラー)と見られていたようだ。

 明らかな異変が生じたのは15日。引き金になったのは、同日前場に高値を更新(高値1396円)し、マザーズでその時点まで最も強く最も流動性の高い銘柄だったDDSが、後場に入って大暴落したことにある。理由もなく、後場寄り付きから売り気配になり、そのままストップ安(前日比300円安)の1000円で全株一致。いちばんおカネを集めていた株が突然クラッシュしたうえ、深押しで寄ったのにまったくリバウンドしなかった。これが最悪だった。

 個人投資家比率が7割、その買い注文に占める信用取引比率7割で構築されるマザーズ市場である。DDSの信用買いの評価損益悪化がほかに伝染していくだろうという想像も容易に働くわけで、そーせいグループ(4565)など信用買い残の多く損益状況の悪い銘柄に売りが殺到。同じく個人投資家中心に信用でキャッチボールされていた東芝(6502)も急落した。15日のマザーズ指数は今年最大の3.4%安となった。

 翌16日こそ、DDSを含めてマザーズ市場全体も落ち着いたが、週末17日も大幅な下げを演じた。同日も前場の途中まではリバウンド継続に見えたが突然、なんの脈絡もなく急落に転じる人気株が続出し、15日に近い雰囲気が広がった。資金循環もあったが、向かった先は初値が付いた直後のIPO株や、今週上場の超直近IPO株だけだ。

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