あのCMで株価が急騰!? 広告から有望銘柄を発掘する方法とは

4月の新広告は好決算の予兆?

旭 昌美
(撮影:今井康一)

 春は新しいCMが流れ始める季節。なぜか印象に残るCMは、運命の銘柄に出合えたシグナルかもしれません。

 CMをきっかけに投資家が商品やサービスを知ることも多く、株価に影響を与えることがあります。株式相場でも話題になったスポーツジムのライザップの場合、私自身も14年の夏ごろに印象的なCMを見てびっくりさせられたことで興味を持ちました。始めに調べたのは「何の会社なのか」ということ。検索すると「やせることができるスポーツジムだ」ということがわかり、どこにあるのか、自分にも通えるのかということを調べました。

 投資を考える場合、未上場なら関連銘柄を調べますが、ライザップは健康コーポレーション(現・RIZAPグループ・2928)が立ち上げたジムでしたから、わかりやすい材料でした。しかし、ダイエットで痩せることにばかり目が行ってしまって買いそびれてしまい、その後の株価の動きはご存じのとおりでとても残念な思いをしました。

 普段何気なく見ているCMは、ライザップのようにサービスや商品を紹介する「商品広告」だけではありません。企業自体を広告する「企業広告」もあります。企業は企業広告を使ってブランドの構築やイメージアップ、社員の意識向上や優秀な人材確保などを狙います。上場企業の場合、投資家を訴求対象としながら制作することもあります。

 このような企業広告を見つけたら、企業が何かを伝えようとしているのか、しっかりとチェックすることが大切です。評価すべき企業の変化があれば、株価も上昇しやすいのです。

新しいCMが持つ意味

 新しいCMを作るということは、「企業が社会にメッセージを送っている」と素直に受け止められ、投資先としても注目が高くなっていきます。企業として、未来のビジョンがしっかりしていて、事業や経営を真剣に考えているからこそ、CMや広告をうまく使って世の中に知ってもらおうと努力しているのです。

 BtoB企業や部品メーカーなどは、企業名が消費者の目に触れることがないので、投資家からもなかなか見つけてもらえません。新社会人や中途採用でもまったく知らない企業の入社試験を受けようと思うことは少なく、企業の財産である人材も集まらなくなってしまいます。このような状況が、CMによっていい方向に変化することがあるのです。

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