上昇継続なら要注意!? 5月の急落懸念を見極めるポイントとは

脳裏をよぎる「4年前の5月相場」

清水 洋介
大型連休明けとなる5月8日、日経平均株価は前営業日比450円高の1万9895円と大幅上昇となった

 日本市場がゴールデンウイークで休場となっているタイミングで、大きなイベントが重なった。米国ではFOMC(公開市場委員会)が開かれ、米国内の景況感を示す主要な指標や雇用統計の発表もあった。しかし、終わってみると米国の景況感は良くも悪くもないといった状況で、雇用情勢は好調。仏大統領選挙も予想通りEU重視派のマクロン氏が選ばれ、結局は何も変わらなかった。

 連休の谷間である1日、2日は手じまい売りに押されるかと思ったが、逆に買いが優勢となった。5日間も連続して日本の株式市場が閉まっているのだから、懸念材料を抱えてさすがに買い難く、信用取引の買い残高はしっかりと減っていた。が、そうした手仕舞い売りやヘッジ売りもこなして、休場となる前にしっかりと上昇したことになる。

 信用取引で売っている向きが多く、懸念材料が減ったところでは、買い戻しを急ぐ動きが出ることになる。一方で、懸念材料を抱えた大型連休を前に手仕舞った向きも、連休が明けて懸念材料がないということで、改めて買い直す動きとなる。連休明けの8日の相場がこれだけ高くなるというのも、単純に目先の需給だけを考えればあながちわからないことでもない。

「5月に株を売れ」というけれど・・・

 毎年連休中は冴えない展開となることが多いが、今年は大きく上昇した。この急騰を見て思い出すのは、4年前の13年5月の相場である。2012年12月から始まった「アベノミクス相場」に「黒田バズーカ」があり、4月まで大きく上昇。ゴールデンウイークなど関係ないかのように、連休後も上昇が続いた。しかし、その後5月下旬に「バーナンキ・ショック」が起き、日本株相場は急落したのである。

 当時も米国が「QE3(量的緩和)」を終了した後も好調な景況感が続いているということもあって、日本市場でもアベノミクス期待などから大きく上昇していたという状況であった。

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