上がり始めた内需系、15日発表の2部銘柄に“残り福"かも

隣の芝生は本当に青い!

古庄 英一
10日発表に決算に好反応したソフトバンク株も週末12日には息切れしこの日の安値圏で引けた(撮影:今井康一)

 週末12日の商いがどう転ぶかで相場の先行きが占えると注目していたら、後場を待たずに外需主力株の息切れが鮮明になった。トヨタ自動車(7203)、ソフトバンクグループ(9984)、パナソニック(6752)といった潮目を変える影響力のある主力銘柄がこぞって反落したからだ。足元の為替レートは各社の今期想定より円安だというのに、週末を控えて「手仕舞い」優勢の展開。トランプ相場の主役として期待された資源エネルギー、鉄鋼・非鉄、セメントといったインフラ関連も冴えなかった。

 要因の一つは、トランプ氏勝利による株高局面から6カ月が経過したことだ。当時、信用取引で一段高を期待して買い注文を出した銘柄の最終決済期日(信用高値期日)が到来しており、売り注文を出して清算する必要に迫られている。15日の週は政治イベントは特段ないし、16日以降は決算発表件数が激減する。積極的に外需主力の値ガサ株を買い向かう動きとはなりづらい。需給改善を見極めつつスピード調整の銘柄から慌てず押し目を狙いたい。

 逆に12日は、内需系で好反発した業種があって、その一角の上げが目立った。業種別指数で前場の段階で前日比プラスだったのが精密、小売り、サービス、ガスだったことが如実に物語る。また12日に年初来高値を更新した東証1部銘柄からも外需主力株から内需材料株へと物色の矛先が変化していることが読み取れる。相場では「隣の芝はほんとうに青い」という“格言”が一部で語られてきたが、上がり始めた株は堂々狙ってよいという意味だ。

 決算シーズンも終盤。急続伸で手あかのついた銘柄は「見切り千両」と早々に手仕舞い売りし、青々としたフレッシュな銘柄を小すくいするという流れが起きている。また、テーマ株の物色手口も時期が早まった。5月半ばなのに「サマーストック」定番銘柄がヒートアップしそうだ。

 アサヒグループホールディングス(2502)とキリンホールディングス(2503)の飲料2社、スイミング教室のルネサンス(2378)、カフェのドトール・日レスホールディングス(3087)、日焼け・発汗止め製品の花王(4452)と資生堂(4911)とマンダム(4917)、冬物クリーニングで白洋舎(9731)といった面々が高値を更新している。こうした猛暑にまつわる物色動向は、明日14日配信の本稿で詳しく取り上げる。

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