急落懸念もある5月、「日経平均2万円超え」の条件とは

信用売り減少なら一斉売りも?

清水 洋介
日経平均株価は大型連休明けに急騰した

 「5月に株を売れ(セル・イン・メイ)」と言われるが、今年は堅調な相場が継続している。円安一服となり、日経平均が2万円の大台まであと一息というところで手仕舞い売りに押される格好となったが、北朝鮮のミサイル発射など地政学リスクが取りざたされている割には、下げ渋っている。

 ここまでの大きな上昇要因は、売られすぎの反動やオプションSQ(特別清算指数)算出に絡むヘッジの先物買い、信用取引の売りが多いことでの買い戻しなどが主体と考えられる。一方で、決算発表がほぼ出そろってきたところで、決算をどこまで織り込んでいるのかが気になるところだ。

 日経平均ベースでいえば、今期(2018年3月期)の予想EPS(一株当たり利益)が1300円を超えて来ており、先週末の水準でPER(株価収益率)が15倍となっている。この水準を「慎重な予想が多いからまだ割安」とみるか、「特に割安でもない」とみるかということがポイントになるだろう。特に、日経平均に影響の大きな銘柄が業績面をどこまで織り込んでいるかというようなことになりそうだ。

 目先的には北朝鮮のミサイル発射も特に大きく問題視されているわけでもなく、信用取引の売りの買い戻しなどが入って下げ渋るということも多くなるのだろう。

2万円を超えて上値を追うには・・・・・・

 日経平均がさらに上値を追うような動きになるという場合には、何が要因で買われることになるだろうか? 引き続き、カラ売りの買い戻しなどは期待されるが、先安期待があるうちは買い戻しを急ぐということでもなさそうだ。逆に、2万円を超えてから買い戻しを急ぐということになるのだろう。

 業績面から買い直されるという見方もある。しかし、PERが15倍まで低下したから買われるとか、一昨年の高値水準でのPER16倍まで買われると2万1000円水準まで上昇するといわれても、当時は為替が1ドル=120円を超えている状況で、輸出企業の上方修正期待が根強かった。為替水準からいえば、ここでさらに上方修正という可能性もあるが、当時ほどのインパクトはない。

 こうなると、さらに買われるには業績面での上方修正が期待されるような手掛かりが欲しいということになる。米国の利上げで為替が円安に振れるということがあれば、上方修正期待も高まるのだろう。しかし、利上げはある程度織り込まれており、米国債の利回り上昇も一服となっている現状では、大きな円安も期待できそうもない。

記事中の会社を詳しく見る

三越伊勢丹 (3099) 松屋 (8237)

ページトップ