「IPOの中長期投資」で好成績なのは、意外な"あの銘柄群"

2~3年のリターン最大化狙う銘柄選択

西堀 敬
tashatuvango / PIXTA(ピクスタ)

 2017年のIPOは4月末までに32社が上場を終えた。32社の初値騰落率は、日経平均株価が3月に入って軟調に推移したにもかかわらず、平均で105%と絶好調となっている。

 1月から4月の期間を過去5年間遡って比較すると、アベノミクス相場が本格化した13年を除くと、この時期は例年大型株主導の相場展開となるため、IPO銘柄の初値パフォーマンスはいまいちだった。ところが、17年は米国におけるトランプ相場の先行き懸念、フランス大統領選挙、北朝鮮の地政学的とリスク要因が多かった。大型株が軟調に推移した3月に21社のIPOがあったことが、功を奏したと言えるだろう。

 13年から17年までの期間の初値騰落率を市場別に分解してみると、マザーズ市場のパフォーマンスの高さが目を引いている。一方、東証1部、2部に関しては、マイナスパフォーマンスの年もあり、公募・売出しにおいて積極的に投資を希望する投資家は少ないとみられる(下表)。

 IPOといえば短期勝負でいかに儲かるかに個人投資家の焦点があるため、「初値」ばかりに目が行きがちだ。しかし、もう少し長い時間軸で投資を考えてみると、初値騰落率だけに着目すべきではないことがわかる。

 私はこれまでの連載で、公募・売出しでIPO株を手に入れることは非常に難しいがゆえに、上場日に値が付いた瞬間以降の投資手法について何度か言及してきた。しかし、これまでの投資手法は、上場してから1年程度の期間で白黒つける内容であった。今回はやや長め、2年から3年の期間で、じっくりと保有してリターンを上げるにはどのように銘柄選択すべきかを考えてみよう

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