市場激変、「SNS広告」爆伸び必至で儲かる会社は?

あれから20年、77冊読破した男の「深イイ話」(106)

渡部 清二
今や広告も様変わり、タクシー内の広告もタブレットのデジタルサイネージに

「広告費、ネット初の首位、21年間頂点のTVと逆転」

 これは2017年4月7日付の日本経済新聞朝刊に掲載された記事の見出しだ。ネットが拡大する今の世の中では当たり前と感じる一方で、冷静に考えると広告業界で大激変が起こっていることを気付かせてくれる見出しとなっている。そこで今回のコラムは、「広告市場に異変あり!今後期待されるSNSマーケティング」をテーマにお伝えしていきたい。

 念のためSNSとは何かだが、総務省ホームページでは「ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service)の略で、登録された利用者同士が交流できるWebサイトの会員制サービスのこと」と定義されている。フェイスブック、ツイッター、ライン、インスタグラムのほか、中国のウィーチャットなどが有名である。

 まずは記事のポイントだが、英国ゼニスオプティメディアの調査によると、2017年の世界の広告市場予測では、21年間頂点にいたテレビがついに首位の座から陥落し、ネットが初の首位になるという。具体的には、世界のネット広告費は2050億ドル(※110円換算で22.6兆円、前年比13%増)に達する一方で、テレビ広告は1920億ドル(同21.1兆円、1%増)にとどまりネットに逆転される。またネット広告のシェアは、2016年の34%から17年は36.9%に増加、19年には41.7%まで拡大する見通しだ。

 なかでも成長が著しいのはスマホやタブレットなどに配信するモバイル広告で、19年まで年平均26%で成長、さらにSNS向け広告も16年の320億ドル(同3.5兆円)から、19年には550億ドル(同6.1兆円)まで拡大する見通しである。

 ネット広告が拡大する背景は、ユーチューブやネットフリックスなどの動画共有・配信サービスの普及で、若者中心にテレビ離れが進んだためで、広告予算をテレビからネットに移す企業が増えているようだ。

 記事には世界の広告市場全体の規模は書かれていないが、上記の数字を使って計算すると2016年と2017年の市場規模はそれぞれ5336億ドル(同58.7兆円)、5556億ドル(同61.1兆円)である。

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