①四季報記者に聞いた「夏号」の注目銘柄(ゲーム)

「Switch」効果で様変わり!

会社四季報オンライン編集部
任天堂「Switch」のプレゼンテーションで登場した「マリオ」(撮影:田所千代美)

(※本稿は2017年6月16日に会社四季報オンラインの会員向けに先行配信したものです)

四季報には書ききれない業界事情や注目銘柄について担当記者にざっくばらんに語ってもらうこのコーナー。今回はゲーム業界。

ーー任天堂(7974)の「NINTENDO Switch」が売れていて、据え置き型のゲームが盛り上がってきたね。

 「Switch」は据え置き型だけど、持ち運びができて、場所を問わずどんな体勢でもプレーできる。据え置き型では初めて、「一家に一台」から「一人に一台」の時代が到来するかもしれないね。

 スマホゲームが浸透して、「ゲームはテレビの前でプレーするもの」というそれまでの習慣からプレースタイルは大きく変わっている。任天堂は「Wii U」でも持ち運びもできる据え置き型を試みていたけど、持ち運び範囲に制約があった。Switchで初めて、据え置き型のストレスのない持ち運びが実現した。これまで据え置き型はソニー(6758)の「プレイステーション(PS)4」一強という感じでソフトもPS向けが多かったけど、Switchが加わって勢力図が変わってきそうだ。

 ただ、足元ではハードの供給面が追いついていない。生産を増やそうとしても、スマートフォンとも共通する部品、特にフラッシュメモリが足りていなくて、ボトルネックになっているという話も聞く。このあたりは、時間が解決するはずなのでそれほど心配はしていないけど。

ーー任天堂の株価はPER(株価収益率)100倍を超えているけど、過熱しすぎなんじゃない?

 据え置き型ゲームのビジネスモデルは、最初に売れるハードは利益率がそれほど高くなくて、ハードが普及した後のソフト販売で大きく稼ぐというもの。今期の業績予想をベースにPERを算出するとたしかに割高かもしれないけど、それ自体は判断材料になりにくい。本当に見るべきは、来期以降ソフトの販売が本格化した際に、利益貢献がどのぐらいの規模になるかということだね。

ーーいわゆる「関連銘柄」は期待できるのかな?

 任天堂の関連銘柄としてよく名前が挙がるのが、ハードの組み立てを受託請負するホシデン(6804)やミツミ電機。ただ、ミツミ電機はミネベアと経営統合してミネベアミツミ(6479)となったので、全体に占める業績貢献の比率は下がっている。

 Switchの好調は、カートリッジ用にLSI(半導体)を供給しているメガチップス(6875)には追い風になるかもしれないね。「ニンテンドーDS」や「ニンテンドー3DS」向けでもLSIを供給していたし。

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