狙うは好ダッシュ&旅行がらみの「コト消費」株

暑さ本番、サマーラリー始まる?

古庄 英一
サマーラリーに期待したいところだが主力株に勢いはない。やはり狙うは「コト消費」の内需株か(撮影:今井康一)

 暑さ本番。16日の日銀金融政策決定会合を無事通過した。東京市場は、1カ月後の7月17日(月曜日)が「海の日」で休場となるので、それまでの4週間(20営業日)は連日のサマーラリーが展開されると期待したい。値動きが好調な銘柄は押し目買い、緩慢だった銘柄は上値メドまで打診買いと、積極的に動けるタイミングが訪れた。

 内需主力株は2、5月期決算会社が多く、そうした企業が四半期決算発表のシーズンを迎える。6月末までは3月期企業の定時株主総会の開催時期でもある。総会が終わるやいなや第1四半期(17年4~6月期)の好ダッシュを見込んだ買いの手が入るだろう。目端の利く投資家にとっては1年でいちばん面白い時期だ。

 日銀は、長短金利操作や株価指数連動型上場投信(ETF)など資産買い入れ方針を含む金融緩和の枠組み維持を決めた。米国FOMC(連邦公開市場委員会)が追加利上げを決めて、年内の資産縮小開始を表明したことで、政策スタンスの違いがいっそう明確になった。16日午後の東京株式市場の動きを眺めると、メガバンクや生損保など金融株の一角に影響を及ぼした様子で、来週も為替相場に代表される短期の先物マーケット指数には注意を払いたい。

 以前のように日銀の金融政策決定会合の中身が取引時間中の波乱要因となる状況にはない。ただし欧米の中央銀行が大規模緩和縮小の道筋を明確化しつつある中で、日銀は「2%のインフレ目標が達成されて安定的に推移する時はじめて出口が具体的に見えてくる」(黒田総裁)との従来スタンスを堅持した。

 黒田日銀の金融政策が株高を支えている側面は否定しようがない。アベノミクス政策の成否とも絡む複雑な問題なので、日銀大規模緩和の出口論のあり方から投資家は決して目をそらすことはできない。

 なお16日の取引では、1ドル111円台と円安が進んだにもかかわらずトヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)、日産自動車(7201)、SUBARU(7270)といった自動車株が小動きだったのが気になった。米国など世界での自動車販売動向の先行きに対する慎重な見方があるとすれば、週明けも自動車株の値動きは緩慢だろう。

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