7月は調整局面、秋には1万9000円割れも

松井証券・窪田朋一朗氏に聞く

窪田 朋一朗
2万円乗せ後は上値の重い展開(撮影:今井康一)
日本株相場は3日から名実ともに7月入り。「2日新甫よりも3日新甫の月のほうが荒れる」との見方もあり、今年後半の相場の展開が気になるところだ。松井証券の窪田朋一朗シニアマーケットアナリストに当面の見通しなどを聞いた。

ーー日本株市場の今後の展開をどう見ているのか。

 7月以降はいったん調整局面に入り、9~10月ごろに底を打ち、年末にかけてまた戻る展開を想定している。底打ち局面では日経平均株価の1万9000円割れもありそうだ。年末の戻りは2万0500円程度ではないか。

 これから秋に向けて調整入りすると見る理由は、米国の金融政策が引き締めへ傾いているうえ、欧州でも量的金融緩和が縮小に向かうとの見方が勢いを増しているからだ。世界的な金融緩和で株式市場はこれまで好調だったが、いいところまで買われた感がある。

 日本の株式市場でも、海外のハイテク株相場が波及する形でハイテクやゲーム関連中心に上昇。その影響が中小型株やバイオだけでなく、食品などの内需ディフェンシブ銘柄にも広がり、割高感が強まっている。日本市場は独自に好材料があるわけではなく、海外市場にツレ高している状態だ。日経平均2万円台以上の高値で積極的に買ってくる国内投資家はほとんどなく、海外市場が調整すれば日本市場にも悪影響が出るだろう。

 金融引き締めをきっかけに、米国を始め海外の市場はこれからやや大きめの調整になる可能性がありそうだが日本は金融緩和を継続しているため、為替が円安に振れ、これが下支えする形で、調整幅は海外に比べて小さなものにとどまると見ている。日経平均で1万8500円あたりが目安ではないか。秋以降は、金融引き締めを織り込む形で欧米の相場が出直り、日本株もツレ高しそうだ。

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