IPO株は「初値が付いた後」に勝負の時がくる!

ウォンテッドリーの初値は5倍だが…

西堀 敬
(撮影:尾形文繁)

 2017年のIPOは9月中旬までに48社が上場を終えた。48社の初値騰落率は、日経平均株価が夏以降に膠着状態に入っていたにもかかわらず、平均で120%と絶好調を維持している。

 今年の1~9月の期間と、過去5年間をさかのぼって比較すると、今年はアベノミクス相場が本格化した13年に近い初値騰落率と勝率になってきている。特に8月以降、地政学的リスクや為替の影響もあって大型株が伸び悩む中、9月14日に上場したウォンテッドリー(3991)の初値騰落率は401%と今年最高の初値騰落率となった。

 春先同様、大型株が調整するときはIPOの初値を買う投資家が増えるというトレンドには変化がないようだ。

 しかし、IPOの「初値」が高くなったとしても、公募・売出し株を運よく買うことができた投資家がメリットを享受するだけ。公募・売出し株にありつけなかった投資家はあきらめて、次のIPO銘柄のブックビルディングに参加するしかないということになる。 

 もちろん、上場日に初値を買って、上場当日のデイトレで儲けている人も少なからずいることだろう。だが、ほとんど投資家は、パソコンの前に座っていつ付くかわからない初値を待っていることはできないはずだ。

初値ホールドで含み損も

 そうなってくると、IPO株本来の魅力である成長性に賭ける投資を実践するしかない。IPO株にはどの銘柄にも上場日は流動性があるから初値は高くなりやすいが、その流動性はあっという間になくなり、株価は調整してしまう。「初値を買ってそのままホールドしていたが、いつまで経っても株価が戻ってこない」という経験を持っている人が多いのではないだろうか。

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