「数字オンチ」でもOK!四季報のシンプル活用法

株式講師・藤川里絵さんに聞く

会社四季報オンライン編集部
数字が苦手な人にも適した株の投資法をまとめた、『数字オンチのわたしが5年で資産を10倍にした方法』(扶桑社刊)。この書籍の著者で、ファイナンシャルアカデミーで「株式投資スクール」講座などの講師を務める藤川里絵さんに聞いた。

ーー著書の中で、数字が苦手な人にも適した投資法を紹介しています。

 わたし自身、文系で数字が苦手だった。しかし、数字が苦手でも基本に忠実なシンプルな投資法を実践すれば、成果を出すことができる。このような投資の対象として適しているのは、自分にとって事業内容がわかりやすく、毎年利益が増えていて、時価総額が500億円以下の小さな会社だ。

ふじかわ・りえ●ファイナンシャル教育機関「ファイナンシャルアカデミー」で、「株式投資スクール」などの講師を担当。講師業と並行して、マネジメント事務所キリオフィスを経営。著書に『数字オンチのわたしが5年で資産を10倍にした方法』(扶桑社)、電子書籍『文系女子の分かる! 株の本』(ごきげんビジネス出版)。(撮影:今祥雄)

小さい会社の方がいいのは、成長する伸びしろが大きいから。また、時価総額が1000億を超えてくると証券会社のアナリストをはじめ多くの人がチェックしていて、自分が持っている情報の優位性がなくなってしまう。100~300億円ぐらいの時価総額の時に投資して、その会社が700億くらいの時価総額になればリターンも大きい。アイドルを売れない頃から応援して、だんだん人気が出て誰もが知るようになったら送り出すという感じ(笑)。

 また、「株は男性がやるもの」と思っている人もいるが、実は女性ならではの視点が投資に生きることも多い。わたしが教えている「株式投資スクール」の生徒でも、女性は先入観にとらわれることなくどんどん知識を吸収する傾向があるように感じる。

 好奇心の強い方も多く、街にでてGINZA SIXなど商業施設や、飲食店、アパレルなど、話題になっている店やブランドをいち早くチェックしている。

ーー藤川さんご自身が注目しているトレンドはありますか?

 コンビニなどでナッツやドライフルーツなどが売っているのを目にすることが増えた。正栄食品工業(8079)がナッツやドライフルーツを扱っていて株価も好調だったが、国内大手証券が最近レーティングを格下げした影響もあって最近は調整している。また、少し前からパクチーの人気が続いている。意外に感じる人もいるかもしれないが、実はカレー粉などスパイス大手のヱスビー食品(2805)は、パクチーも扱っている。

ーー損切りのルールを決めて、しっかりと損失管理もしているそうですね。

 もちろん小さな損は避けられないが、立ち直れないような大きな損はしないように損切りのルールを決めている。ルールは相場の状況にあわせて随時改良していて、現在は「株価が25日移動平均線を割ったら売る」ということにしている。以前はもう少し早いタイミングで損切りをしていたが、最近は北朝鮮の地政学リスクなどでボラティリティが高くなっている。大きく下がった後ですぐに反発することが増えているので、損切りの基準を若干緩めた。

 特に割安株の場合はしばらくすると株価がリバウンドすることが多いため、25日移動平均線割り込むまでは上昇トレンドの調整中と判断して、保有を継続することにした。

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