注目度急上昇、銘柄選択で大事なモノサシ

4年間で10.9倍に急騰の株も

長谷部 真奈見
カルビーのフルグラ事業本部企画部長の網干弓子さん。撮影当日はチームミーティングで出社していた(筆者撮影)

 「私も、企画部の部長も在宅勤務ですので、お電話での取材でもよろしいでしょうか?」。流暢な日本語でそう話すのは、スナック菓子大手・カルビー(2229)の広報、何文傑(か・ぶんけつ)さんです。何さんの設定でまずは電話会議システムを使い、企画部長の網干(あぼし)弓子さんにお話をうかがうことになりました。

 これまでの企業取材でも、広報担当者、管理職がともに在宅勤務中だったのは初めてです。性別、年齢、国籍、障害の有無、職歴などにこだわらず、多様な人材を活用する「ダイバーシティ経営」。カルビーもそれを標榜する会社です。取材前から早くもその真髄を目の当たりにする思いがしました。

 私自身、ワーキングマザーであり、障害のある子どもを育てていることもあって「ダイバーシティ経営」への期待はありますが、それが実際にどこまで進んでいるのか、経営に対して真に良い影響をもたらしているのか、半信半疑な面もあります。しかし、カルビーでは「もはやダイバーシティを進めなければ会社は存続できないし、勝てないと考えている」と断言します。 

 前2017年3月期決算では8期連続の増収増益を達成。同社の戦略をめぐっては、女性の管理職比率を高めて新たな市場を開拓し、消費者ニーズに結びつけたことが評価されています。その一例がシリアル製品「フルグラ」の大ヒットです。

 20年以上前から存在していた商品ですが、フルグラ事業本部に初の女性マーケティング担当の部長が就任したのをきっかけに「巨大な朝食市場へ打って出た」(網干さん)のが奏功。12年から大ブレークし、売り上げが約10倍に急増しました。

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