IoTの次の相場テーマは「ODM」「RPA」?

四季報に登場する謎の英3文字

渡部 清二
筆者が四季報で調べたかぎり完全な英3文字社名になったのはTDKが初(四季報1983年1集より)

 前回に引き続き読破したての『会社四季報』2017年4集秋号から、今回は気になったキーワードについてお伝えしたい。しかも非常に気になるが、実は意味がよくわかっていない英語3文字のキーワードについてである。

 この手のもので最近注目されている事例としては「IoT」というキーワードがある。この言葉が出始めたころは私も含めほとんどの人がその意味を理解していなかったが、今では誰もがこの英3文字は「Internet of Things」の頭文字で、すべてのモノがインターネットで接続されるという意味であることを知っている。また、これによって世の中が大きく変化し、株式市場でも大きなテーマになることも理解している。

 一方で、銀行などの現金自動預け払い機はみんなが普通に「ATM」と呼んでいるが、この3文字は「Automatic Teller Machine」の頭文字だと知っている人は意外に少ないのではないか。ちなみに私は「T」が「Teller=銀行などの窓口係」であることをまったく知らなかった。

 このように英文字3文字の言葉は、株式市場のテーマや技術、社名だけではなく、日常の生活や会話の中に広く溶け込んでいるため、普段は特に気にとめることもなく何気なく使われることから、実は意味がよくわかっていないものが多いのだ。そこで今回のコラムでは、英文字3文字が日常や社名などで使われている実例を確認しながら、気になるキーワードに話を進めていきたいと思う。

初の英3文字社名はTDK?

 まずはいちばんに取り上げたい英3文字略語は、1990(平成2)年に私が証券会社に入社したころ、研修か何かで聞いた「GNN経営」なる言葉でである。当時の証券会社は「国際化」や「情報化」に加えて「金融工学」など次世代の理論を取り入れた商品開発に力を入れていた。その流れからいけば「GNN」は、「G=Global」「N=Next」「N=Network」とでもなりそうだが、実際のところは「G=義理」「N=人情」「N=浪花節」であった。ちょっと古い感じもするが、個人的にはIT化が進みAIによって無人化が進むといわれる今の金融業界こそ、「GNN」経営を大事にするべきだと感じている。

 またSNS(※たまたまこれも英3文字)では若者を中心に言葉を英3文字に略してコミュニケーションをとることが多いそうだ。たとえば「MJK」は「Majika!?=マジか!?」の略で、時には「MJSK=マジすか」とも使われ、驚きを伝える際などに使われるようだ。

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