ノーベル生理学・医学賞に関連の期待銘柄は

成長を期待できる国内医薬品産業

写真はイメージ(M・O / PIXTA)

 2017年のノーベル生理学・医学賞の受賞者が米ブランダイス大名誉教授ジェフリー・ホール氏、同大教授のマイケル・ロスバシュ氏、米ロックフェラー大教授のマイケル・ヤング氏の3人に決定した。賞を授与される研究テーマは体内時計をコントロールする「時計遺伝子」を発見と仕組み解明だそうだ。

 これによりわが国は生理学・医学賞の3年連続受賞を逃したことになった。受賞の本命とされていた京都大学特別教授の本庶佑博士はまたしても受賞しなかった。本庶佑博士は現在のがん治療の最前線にある免疫抑制タンパク質である「PDー1」を発見、「PDー1」の阻害作用を持つがん治療薬「オプジーボ」開発につながる研究をした。ノーベル賞の受賞理由としては申し分の無い実績だった。

 マイナスは同薬のロイヤルティが莫大でありノーベル賞の賞金が霞んで見えることぐらいだろうか。今年も文学賞受賞を逃した村上春樹氏も本の印税収入がノーベル財団から敬遠された要因の一つとの指摘もある。

本庶博士以外にも、ノーベル賞候補は目白押し

 わが国の生理学・医学分野では、本庶佑博士以外にも有力な成果を出している学者が目白押し。今回も受賞の有力候補として大阪大特任教授の坂口志文博士、京都大教授の森和俊博士、東京農工大特別栄誉教授の遠藤章博士などが挙げられていた。

 森博士は異常タンパク質を排除する仕組み解明で世界的な賞を多数受賞。遠藤博士は高脂血症治療薬の開発での医療への貢献度は極めて大きい。今年は受賞を逃したものの、わが国の医療分野の研究や開発力が世界レベルにあることは間違いない。投資の面から言えば、ノーベル賞ロスは絶好の投資機会ともいえるわけだ。

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