神戸製鋼所は目先反発も、あくまで短期目線

出来高膨らみ売り出尽くし?

横山 利香

 日経平均株価は10月11日に2万0898円まで上昇し年初来高値を更新しました。2015年6月につけた高値が2万0952円ですから、あと50円ほどでアベノミクス相場の高値を更新するという非常に重要なポイントに差し掛かっています。米国のNYダウとナスダックも史上最高値を更新していて、一時期市場を動揺させた北朝鮮リスクは微塵も感じられません。

 私はトレンドフォロー戦略をとっていますから、上昇し続ける限りは買いスタンスを継続です。たとえ「さすがにやりすぎではないか」などと思ったとしても、カラ売りを入れることは、トレンドに逆らうことなのでやりません。

 ただ、ドル/円相場は円安トレンドに転換していない点が気になっています。2015年6月に日経平均が高値を付けた際には、1ドル=120円以上の円安の状態でした。チャートを見るかぎりでは、今年9月にいったん底を割れていますので、目先は1ドル=114円以上の円安はないだろうと考えています。ドル/円の動きを無視して、日経平均株価が高値を更新している状況には違和感があります。あまりに強いだけに、衆議院選挙の結果がどうなろうともその後の相場展開が気掛かりです。

 ところで、神戸製鋼所(5406)は、アルミ製部材の品質データ改ざん問題を受けて、株価が大幅に下落しています。10日はストップ安比例配分となりましたが、意外に早く11日に寄り付きました。一時は860円を割り込む場面もありましたし、かなり出来高もできています。今後下げ止まりが確認できれば、目先はリバウンド上昇が狙えるかもしれません。ただし、あくまでも短期目線です。今回の一件がさらなる問題の入り口にすぎないのか、それとも一過性なのかで今後の動きにも影響を及ぼすでしょうから、様子を見ていきたいと考えています。

 そして保有株の一つであるそーせいグループ(4565)ですが、リバウンド上昇に転じています。9月6日に8590円で目先の底を付けた後もなかなか上昇のきっかけがつかめませんでしたが、10月5日に英子会社ヘプタレスの共同創立者であるリチャード・ヘンダーソン氏がノーベル化学賞を受賞したことがきっかけとなったのか、ようやく1万円台を回復しました。ただ、現状は75日移動平均線に上値をおさえられているようではあります。しばらく様子を見て利益を確定するのかを決めたいと考えています。

 高値を更新する日経平均株価を見ていると、このまま上に行くのかと思ってしまいます。しかし、適当に買えば高値づかみになりそうな水準ですし、できれば押し目がほしいと思っている投資家は私を含めて多いことでしょう。売買代金が膨らまないのはそのせいかもしれません。しばらくは保有株を引っ張りつつ、高値ブレークがあるのかに注目して、今後どう売買するのかをその時点で考えていく予定でいます。

横山利香
ファイナンシャルプランナー。出版社を経て独立。現在はテクニカルアナリストとしても活躍。投資・マネー雑誌を中心に執筆・講演活動も行っている。投資ブログ「FP横山利香のトレード日記」も執筆中。

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そーせいG (4565) 神戸鋼 (5406)

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