チヨダ、“守りと攻め”の構造改革

PB戦略と子会社改革で再成長を狙う

鈴木 良英
改装で手薄だった女性客の取り込みを強化

靴業界の最大手がついに動き出した。「東京靴流通センター」など、全国約1100店を展開するチヨダが、次代の成長を賭けた足場作りに本格着手している。

チヨダの業績を振り返ると、最盛期は1992年2月期までさかのぼる。当時は郊外・ロードサイド型の大型店を年間100店程度積極出店しており、営業利益は133億円まで急成長した。

だが、その後はぴたりと成長が止まる。新規出店で売上高は拡大を続けるものの、改装を怠った既存店は老朽化が進み、集客力は低下。「郊外の単独立地」から「駅前やショッピングセンター中心」という消費の変化にも対応できず、エービーシー・マートなどの新勢力に顧客を奪われていった。

そのチヨダが拡大路線から方針を転換し、過去の「遺産整理」に乗り出している。最盛期からすでに20年、遅すぎた感は否めないが、そのスピードは驚異的だ。

不採算店を大量閉鎖、PBはヒットを連発

チヨダが掲げたのは、今期から14年2月期までの3年間で、不採算の約150店を閉鎖、200店の改装を実施する大規模な外科手術だ。店舗閉鎖で毎期2億円の赤字が解消できるほか、改装では「東京靴流通センター」から「TSOC」へ看板を一新。店内の壁面や照明を明るくするなど、若い女性客の取り込みを狙う。

この半年間ですでに38店を閉鎖し、26店を改装。改装店では、20~30代の女性客が3割増加するなど、思惑通りの効果が現れている。こうした改善で、8月中間期の営業利益は52.9億円と、会社想定を上回り、前年の3倍近い数値をたたき出した。

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チヨダ (8185)

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