クボタ、海外生産拡大に本腰

タイや北米の生産拠点を急ピッチで増強

前野 裕香
2011年1月に稼働を開始したタイのエンジン鋳物工場

トラクターや田植え機、コンバインを中心とする農機大手のクボタ。技術力の高さから主力製品はいずれも高シェアを誇る。トラクターに至っては、国内市場(2010年度販売は約4・4万台)の実に半分近く(同約2・1万台)がクボタ製だ。

震災後の原発問題などが影響し、国内市場は当初低迷が予想されたが、ふたを開けてみれば「岩手、宮城などは想定ほど減少していない」(クボタ役員)という。ただ、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の行方が、国内市場に影を落とす可能性がある。「TPPによる重圧は確かにある」と、クボタ役員。野田政権がTPP参加を表明したことが、国内農家の農機購買意欲を停滞させるのではないか、との懸念である。

縮小懸念のある国内市場を尻目に、クボタは軸足を成長余力のある海外へ移そうとしている。

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クボタ (6326)

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