うまく使うべし! 成り行き注文

指し値一辺倒は疑問

岩本 秀雄

市場に広く知られる投資に関する知識を見直すことで、「間違った常識」の真相を究明し、「使える常識」を大いに推奨していこうというのが、本講座の狙いだ。ビギナーにとっては基礎知識の学習に、準ベテランにとっても既存知識の補習にという心構えで進めていく。まずは売買テクニックに関わる「常識・非常識」からみていこう。

初心者には楽しみの始まりであると同時にやっかいなものの一つが売り買いの注文だろう。代表的な「売買注文の方法」には、(1)値段を指定せず、時価で売買する「成り行き(なりゆき)注文」と、(2)買いたい値段、売りたい値段を指定する「指し値(さしね)注文」の2つがある。

成り行き注文の場合、約定は文字どおり“成り行き”任せ。指し値注文に優先して執行されるため、約定は早い。しかし、値段がいくらになるかわからず、思いもかけない高い値段で買ってしまう、あるいは安い値段で売ってしまうーーことが往々にしてある。そのため、投資入門書などでは「ビギナーは希望どおりの値段で約定する指し値注文が無難」とされる。

これ自体は間違いではない。ビギナーの段階では売買はできるだけ慎重に行うのがよいし、そもそも売買テクニックより銘柄選択にもっと力を入れるべきだからだ。

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