「NT倍率の縮小」が意味すること

大型株人気か、値がさ株人気か

岩本 秀雄

「ここは拡大したNT倍率の縮小を促す相場局面」。2012年6月の相場をこのような言い方で説明する人がいた。テクニカル分析をもっぱらとする人たちは、時として奇妙な言い回しをするものだ。

そもそも「NT倍率」とは何か。ベテラン投資家はご存じと思うが、ビギナー向けに解説すると、日本を代表する株価指標である日経平均株価(N)とTOPIX(T)との比率を見たもの。N÷Tで算出する。

この場合14567.04(N)÷1191.24(T)でNT倍率は12.23倍(撮影:尾形文繁)

NとTはいつも一緒に動いているわけではない。それぞれ、次のような性格を持つ。

①Nは単純平均株価、Tは時価総額加重平均型指数
②Nは対象銘柄数が225銘柄、Tは東証1部上場の全銘柄
③Nは値がさ銘柄の株価変動影響を受けやすく、Tは時価総額の大きい銘柄の影響度が大きい

こういった特性から、時々の市況に応じて、微妙な違いが現れる。

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