知ってますか?目標株価の計算方法

電卓たたけば誰でも簡単

みなさんは買った株や保有している株がどこまで上がるのか、あるはどこまで下がるのかをどうやって推測していますか。株式投資は買いより売りが難しいと言われますが、おおよその価格が推測できればずいぶん楽になるとは思いませんか。

株価が上昇しているときには前回高値、つまり上値抵抗線近辺を上値メドとする方法が最も一般的といえるでしょう。下落相場ではその逆の下値支持線付近が下値メドとなります。また、ちょっと知識のある投資家ならフィボナッチ比率である61.8%、38.2%、50%戻し(下落の場合は押し)、日本流に言えば3分の2戻し、半値戻し、3分の1戻しをメドとするかもしれません。

今回紹介するのは株価の動きには一定の法則(=クセ)があることを利用して機械的に計算する方法です。堅い話をすれば「一目均衡表」というテクニカル分析の水準論がその元になっていますが、ここではその計算方法だけをマスターすれば十分でしょう。

まずは「N計算式」から

目標株価の計算値にはN計算値、V計算値、E計算値など4つの基本型があります。今回は最も基本的なN計算値について見てみましょう。

上の図は楽天(4755)の週足チャートです。計算に使う数値はチャート上の3地点の株価。N計算値で中心となるのは、上昇→下落→上昇を繰り返す株価の「下落」の終点地点の株価です。上のチャートで言えば今年3月の東日本大震災時に付けたC地点の6万1300円です。これにそれ以前の株価の上げ幅、A→Bの2万3000円を足し込んであげればいいのです。結果、N計算値は6万1300円+2万3000円=8万4300円となり、高値Dの8万5000円に近い数字となったことがわかります。

株価下落時に下値メドを求める方法も同じです。楽天株が右肩下がりだった昨年のケースで実際に試してみましょう。株価は10年5月にXの7万3300円でダブルトップを形成し下降トレンド入りを鮮明にしました。株価はそのままY(6万0100円)まで下落。その後は再びZの6万9600円まで反発しました。では次に下落したらどこまで落ちるか。ここでN計算値の出番です。Zから前回の下落幅(X→Y)を引けばいいわけですから、6万9600円ー1万3200=5万6400円。やはりAの5万6200円にかなり近い数値となりました。

■ワンポイント知識■
N計算値を図解するとアルファベットの「N」になるためそう呼ばれている。この方法を使うのは株価上昇後の調整が比較的緩やかな場合だ。急激な場合はV計算値、一般には「倍返し」と呼ばれる別の計算方法がある。

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