ボックス相場で儲けるコツ

値上がりしない株で儲ける裏技

「株は右肩上がりでないと儲からない」と考えている人も多いと思いますが、実はそうではありません。株の中には「一定の値幅で上昇、下落を繰り返す」銘柄があります。これは保ち合い、もしくはボックスと呼ばれています。

その習性をうまく利用し「下値で仕込み、上値で売る」を繰り返すことで一財産を成した投資家も少なくありません。ポイントを知れば、順張りにも逆張りにも対抗できるテクニカル手法となります。

ボックスには、一定の値幅以外にも習性があります。何らかのきっかけで株価が上放れた場面では、それまでのエネルギー(出来高)の蓄積によって上昇が加速するケースが多いこと。さらに、その上抜けた水準が下値支持となり、かつ、以前と同じ値幅で推移することが多い(下放れた場合は下落が加速。割り込んだ水準が上値抵抗となる)ことです。これらを知っていれば、その後の目標や下値メドを設定しやすくなります。

上のチャートは茨城県地盤の中堅スーパー、カスミ(8196)のものです。同社株はリーマンショックで急落した後、09年2月に底打ちし、09年の中盤以降は下値410円付近、上値480円付近のボックス推移となりました。震災直後は355円まで突っ込む場面もみられましたが、おおむねこの範囲で推移しています。

変化が見られたのは9月末。それまではボックスの上限である480円付近のフシに上値を押さえられていましたが、業績の上方修正を受けてこれを突破。10月には528円の高値をつけました。

ポイントとなるのはこの後です。10月高値から調整してきた株価は、480円のボックス上限付近で反発しました。これは、かつての上値抵抗が下値支持として意識され、株価が次のステージに移行したことを示しています。

つまり、今後の目標となるのは、ボックスの値幅をボックス上限に加えた価格です。カスミの場合は、ボックス上限480円から下限410円を引いた値幅70円を、上限に足した550円付近が当面の目標となります。

値幅が小さい銘柄の場合は目標が低くなるので、ボックス上値に、さらに倍の値幅(カスミなら70円×2=140円)を加えた価格が目安になるでしょう。また、内需主力株の場合は、一度上放れた後、再びボックス推移に戻る銘柄も多いので、比較的長期でトレンドを見極めることが肝要です。

■ワンポイント知識■

 上値抵抗線を抜けた後に、一度、上値抵抗線まで調整しようとする動きをリターンムーブと呼ぶ。(下値支持線を割り込んだ後、戻る動きも同様)。上値を試すには、ラインを割り込まずに維持することが条件となる。

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