日経平均は大幅続伸、リスクオン強まりほぼ全面高

1週間ぶりの高値水準も市場エネルギーは低水準

12月9日、東京株式市場で日経平均は大幅続伸。写真は6月、都内で撮影(2013年 ロイター/Issei Kato)

[東京 9日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅続伸。前日比で350円高の高値引けとなり、終値で12月3日以来、約1週間ぶりの高値水準となった。

堅調な11月米雇用統計を受けて前週末の米国株が急反発したうえ、外為市場でドル高/円安に振れるなどリスクオンムードが強まり、ほぼ全面高となった。年内は証券優遇税制の廃止に伴う個人投資家の売りなどが警戒され、上値を抑えられたものの、高値圏は維持した。

市場予想を上回る米経済指標が相次いでいることで、米経済の回復の勢いが増しているとの見方から、投資家のリスク選好度が強まった。一部では12月にも米連邦準備理事会(FRB)がテーパリング(緩和縮小)に踏み切ると指摘されているが、米国経済は耐えられるとの見方が出ている。「機関投資家や個人など国内勢の売りが上値を押さえている」(大手証券トレーダー)との声も聞かれたが、日経平均は高値圏を維持した。

一方、東証1部の売買代金は1兆9759億円にとどまり、ほぼ全面高となった割には低水準だった。楽天経済研究所シニア・マーケットアナリストの土信田雅之氏は「堅調な米経済指標に対し、これまでは緩和縮小懸念の強まりから株価が下落していたが、米雇用統計だけは素直に好感した。評価軸がブレており、このままスムーズに米景気回復を評価する相場に移行するか懸念される」との見方を示す。10日に米国で実施される、金融機関の自己勘定取引を制限する「ボルカールール」の最終案採決も警戒された。

東証1部の値上がり銘柄数は8割となり、業種別株価指数では電気・ガス業を除く32業種が上昇した。

年初来高値を更新したソフトバンク<9984.T>や、ファーストリテ<9983.T>、KDDI<9433.T>など指数寄与度の大きい銘柄が買われ、3銘柄で日経平均を90円強押し上げた。先物買いに伴う裁定買いが寄与した。トヨタ自<7203.T>、三菱UFJ<8306.T>やゴールドマン・サックス証券が投資判断「買い」に引き上げたヤフー<4689.T>などが堅調だった。韓国のNHNエンターテインメント<181710.KS>との資本業務提携および合弁会社設立を発表したエイチーム<3662.T>はストップ高となった。

半面、大豊建設<1822.T>が大幅安。6日、公募増資などで最大約37億5500万円を調達すると発表し、1株利益の希薄化などが懸念された。2013年12月期の連結営業利益見通しを上方修正したSUMCO<3436.T>は買い一巡後に下げに転じた。

東証1部騰落数は、値上がり1426銘柄に対し、値下がりが235銘柄、変わらずが104銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      15650.21 +350.35

寄り付き    15556.60

安値/高値   15547.29─15650.21

TOPIX<.TOPX>

終値       1255.32 +19.49

寄り付き     1251.88

安値/高値    1250.23─1255.84

東証出来高(万株) 211425

東証売買代金(億円) 19759.95

(杉山容俊)
 

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