IPO銘柄の連騰記録、52社で終止符

18日上場のアビストの初値は公開価格と同水準止まり

鈴木 良英
昨年12月以来続いた連騰記録が途絶えた

 昨年の12月以来、ほぼ1年にわたって続いてきた新規上場会社の「連騰」記録が52社でついに途切れた。

 12月18日に東証ジャスダックに上場されたアビスト(6087)は、上場初日の株価終値が2980円となり、公開価格を下回った。初値は3450円で公開価格と同値だった。同じ日に上場したアーキテクツ・スタジオ・ジャパン(6085)の初値騰落率が公開価格に比べて2倍超となったのと対照的だ。

 市場関係者からは、技術者派遣が堅調の中、会社の示す業績見通しが保守的だった点が、買いを見合わせる要因になったとする声が聞かれた。また今週は17日にアズマハウス(3293)、18日にはアビストを含め4社、19日も足利ホールディングス(7167)をはじめ4社と新規上場が集中している。IPO銘柄狙いの買い手が分散したことで、上昇力が弱まった面もありそうだ。

 アビストは機械・機械部品の設計開発や、ソフトウエア開発などの設計開発アウトソーシングが主体。ハイエンドの3次元CADを使う設計技術者の派遣、請負に強みを持っており、自動車業界が取引全体の5割弱を占めている。調達資金はハイエンド3D‐CADや、本社、事業所関連施設の取得に充当する予定だ。

 なお、初値が公開価格を上回らなかったのは、昨年12月20日に東証2部に上場したパンチ工業(6165、公開価格に比べた初値の騰落率はマイナス5%)以来。この1年で52社(18日に上場した、アビスト以外の3社含む)が連続して公開価格を上回っていたが、連続上昇記録が途絶えた格好だ。

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アビスト (6087)

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