人の「気」で変わる景気や株価

数字の裏にある価格形成のメカニズム

 今年からTBSニュースバードのキャスターとして、東証中継も担当させていただいている槙あやなです。

今年春から初の東京生活で、何もかもが新鮮であっという間に年末を迎えようとしています。東証中継ももちろん初めての経験!

実は私、大の数字嫌いなんです。しかし、いつまでも苦手意識を持っていては……と思っていたところ、中継を担当するという機会をいただき、これを機に苦手克服だ!と株の勉強に取り組みました。

とはいっても、何から始めたらよいのだろうと悩んでいたところ、知人から「これにヒントがあるかもよ」と、池上彰さんの経済について書かれた本をいただきました。その本を読んで印象的だったのが、「『景気』は人の『気』で変わる」ということ。実際読んでいるときは、「ふ~ん」と思うくらいで、あまりピンときていませんでした。しかし、日々の株価の動きを見ていて、だんだんその意味がわかってきたんです。

槙あやな 佐賀県鳥栖市出身。NHK長崎放送局キャスターを務めた後、「TBSニュースバード」キャスター。趣味はランニング。フルマラソン完走の翌日に全身筋肉痛をおしてハワイ旅行に出掛けるというバイタリティあふれる女性(撮影:今井康一)

例えば、東証アローズからお伝えするときにもよく使う「~を好感する」「~を嫌気する」という表現。ざっくり言うと、「いいな♪」と思うか、「いやだな」と思うかということです。ある企業が新商品を発売するなどのニュースが伝えられると、人はまさにそのニュースを「好感」して、その企業の株を買い、株価が上昇します。そのような流れを日々見ていると、人の「気」がどう変わるかで数字が動き、景気が良くなったり、悪くなったりすることを実感できたんです。

「景気ウォッチャー調査」を東証の解説コーナーで扱った際に知ったのも、景気の良しあしを調査するために必要なのは「人」だということです。コンビニエンスストアで働く人やタクシー運転手など、日ごろから景気の風を受けるような場にいる人たちにアンケートをとって、答えを数値化するそうです。

数字だけ見ていると難しく感じた株ですが、人がどのように感じているかを知ることが株の動きの理解につながるとわかり、数字嫌いの私も少しずつ「株」に「気持ち」を寄せられるようになってきた今日この頃です。

(毎週金曜日に掲載)

「TBSニュースバード」はTBSの24時間ニュースチャンネル。ケーブルテレビやスカパー!などを通じて視聴することができる。経済関連の報道にも力を入れており、東証アローズのブースからキャスターが1日に4回、株式相場の動きを伝えている。毎週金曜日の「東証アローズ・マーケットリポート」の動画は当サイト上でも配信中。

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