日経平均8日ぶり反落、急ピッチの上昇を警戒し利益確定売り

前引けは51円安の1万6123円

12月27日、前場の東京株式市場で日経平均は8日ぶりに反落。写真は都内で11月撮影(2013年 ロイター/Issei Kato)

[東京 27日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は8日ぶりに反落した。朝方は米国株高や円安など良好な外部環境を背景に買いが先行。連日で取引時間中の年初来高値を更新し、一時1万6200円台に乗せた。

だが、為替市場でドル/円が節目の105円を付けると、先物にまとまった利益確定売りが出て下げに転じた。週末であることや年末の連休を控えたポジション調整売りなども、上値を抑えたとみられている。

日経平均は前日まで7日続伸し、値幅で約1021円、率にして6.7%上昇。高値警戒感が出ていた。先物売りが裁定解消売りを誘い、指数寄与度の大きいファーストリテイリング<9983.T>、ファナック<6954.T>などの下げが目立つ。NISA(少額投資非課税制度)を通じた個人マネーの流入期待は強いが、「きょうは前日ほどの買い注文が入っていない」(国内証券)という。

市場からは「いくら先高観が強いといっても、急ピッチで上昇してきて週末を迎えるとあっては、投資家もいったん利食いたくなる。ドルも105円を付けたことで達成感がある」(立花証券・顧問の平野憲一氏)との声が出ていた。

もっとも、2014年の世界景気に対する楽観的な見方や、当面は金融緩和環境が継続するとの安心感が支えとなり、下値は限定的だった。ゆがんだNT倍率を修正する動きに過ぎないとの見方もある。TOPIXは前場プラスで引けた。

個別銘柄では、武田薬品工業<4502.T>が大幅安。同社は27日朝、2型糖尿病治療薬「TAK─875」の開発を中止すると発表した。期待の新薬とみられていたことから失望売りが広がった。半面、J.フロント リテイリング<3086.T>はしっかり。26日発表した2013年3ー11月期の連結営業利益が前年同期比63.3%増の252億円と好調だったことを好感した。

東証1部の騰落数は、値上がり1229銘柄に対し、値下がりが390銘柄、変わらずが157銘柄だった。

(河口浩一)

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