しっかりと伝えたい地方に根差した企業の動き

みそぎを済ませた足利HDが約10年ぶり再上場

はじめまして!ニュースバードキャスターの杉本麻依と申します。普段はニュース専門チャンネルでニュースを読んでいます。東証アローズからの中継も担当しています。東証担当の日は寄り付きから大引けまで値動きや経済ニュースを逐一チェックしながら原稿を書き、電光掲示板の前にあるメディアブースから刻々と変わる状況を生放送でお伝えしています。

東証で過ごす中で、最もドキドキワクワクするとき。それは「カーンカーン」と大きな鐘の音が鳴り響くとともに、アローズが割れんばかりの拍手に包まれる瞬間。そう、ニュース映像でもときどき流れる企業の新規上場を祝う打鐘のセレモニーです。

鐘が設置されたフロアに集まった新規上場会社の幹部らは、一様に感慨深げな表情を浮かべています。記念の集合写真を撮るなどして、上場の喜びを噛み締めている光景も目にします。

昨年12月は新規公開のラッシュでした。その中には、栃木でのアナウンサー時代にお給料を預けていた「足利銀行」を傘下に持つ足利ホールディングスも含まれていました。同社は約10年ぶりの再上場です。

杉本麻依(すぎもとまい)●東京都東大和市出身。NHK青森放送局、とちぎテレビアナウンサーを経て、「TBSニュースバード」キャスター。趣味はサイクリング。昨年11月には東日本大震災の被災地を自転車でめぐり復興支援する目的で開かれた「ツール・ド・東北2013」に参加、60キロを走破した。本人は「認めたくない」というが、周囲は「酒を飲むと花が開く!?」と口をそろえる。(撮影:風間仁一郎)

債務超過に陥るなどして2003年に破綻し、一時国有化されたことは地元の栃木県民にとって、今でも深く心に刻まれる衝撃的な出来事だったようです。再上場を果たした同社の担当者は、「元の株主やお客さんに迷惑をかけた反省を忘れず、地域とともに成長する銀行を目指す」とコメントしていました。県民も再上場を機に、地元の企業や技術を大きく育てて、元気にしてほしい、と期待しています。

12月19日の上場時の初値は451円。年が明けて1月8日には568円まで値上がりしました。株価の推移を見ると、マーケットからは「みそぎを済ませて復活した会社」という、ある程度のお墨付きをもらっているようにも思えます。日本を代表する主力企業をフォローするのはもちろん大事ですが、同時に地方経済を支える会社の値動きなどもしっかりお伝えしていきます。

(毎週金曜日に掲載)

「TBSニュースバード」はTBSの24時間ニュースチャンネル。ケーブルテレビやスカパー!などを通じて視聴することができる。経済関連の報道にも力を入れており、東証アローズのブースからキャスターが1日に4回、株式相場の動きを伝えている。毎週金曜日の「東証アローズ・マーケットリポート」の動画は当サイト上でも配信中。

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