日経平均は小反発、売り先行後に切り返す

好決算のファストリが下支えるも全般に見送りムード

1月10日、東京株式市場で日経平均は小反発。オプションSQ算出にからんだ売りで軟調なスタートとなったが、売り一巡後は下げ渋った。写真は都内の株価ボード。昨年12月撮影(2014年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 10日 ロイター] -東京株式市場で日経平均は小反発。オプションSQ(特別清算指数)算出にからんだ売りで軟調なスタートとなったが、売り一巡後は下げ渋った。値ごろ感や海外勢の買い、好決算を発表したファーストリテ<9983.T>の上昇などが指数を支えたという。

ただ米雇用統計の発表が予定されている3連休を前に積極的な売買は手控えられ、上値は限定された。

大阪証券取引所によると、1月限日経平均オプションの最終決済に関わる日経平均のSQ値は1万5784円81銭となった。市場推計ではSQ算出に絡む売買は「1株あたり34万株程度の売り越し」(国内証券)といい、朝方の指数の押し下げにつながったという。日経平均は一時125円安となる場面があった。

ただ、中長期の海外マネー流入や値ごろ感の買いなどが下支えし、指数は下げ幅を縮小。2013年9─11月期の連結営業利益が過去最高となったファーストリテが前日比3.27%上昇したことも寄与し、1銘柄で日経平均を約51円押し上げた。外為市場で1ドル105円に接近すると、断続的な先物買いが入り、指数上昇に寄与したという。

松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏は「個人投資家の信用評価損益率は高い水準にあり、需給環境は良好だ。足元では出遅れている割安株が買われているが、今月末には国内企業決算の発表が本格化し、ファーストリテのような好業績株を物色する流れになる」とみていた。

個別銘柄では、三井不<8801.T>や住友不<8830.T>など不動産株が軟調。シティグループ証券が9日付でセクター判断を「強気」から「中立」に引き下げた。中期的な市況および業績改善に対する懸念が台頭しつつあることを考慮すれば、現状のバリュエーションに割安感はないとしている。バルチック海運指数<.BADI>の6日続落を受けて、日本郵船<9101.T>など海運株も売られた。

半面、大日本住友製薬<4506.T>が昨年来高値を更新。米製薬会社インターセプト・ファーマシューティカルズが9日、同社が開発する非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の治療薬「オベチコール酸」について、臨床試験でその有効性が確認されたと発表。大日住薬は11年3月に同治療薬の日本および中国における独占的な開発・製造・販売権のライセンス契約を締結しており、ポジティブ材料として受け止められた。

東証1部騰落数は、値上がり842銘柄に対し、値下がりが793銘柄、変わらずが143銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      15912.06 +31.73

寄り付き    15785.15

安値/高値   15754.7─15922.14

TOPIX<.TOPX>

終値       1298.48 +1.73

寄り付き     1290.17

安値/高値    1285.77─1299.17

東証出来高(万株) 326471

東証売買代金(億円) 29337.74

(杉山容俊)
 

ReutersCopyright
copyright (C) 2017 Thomson Reuters 無断転載を禁じます

ページトップ