日経平均は小幅続落、終値で2カ月半ぶり1万5000円割れ

日経平均株価は25円安の1万4980円

1月28日、東京株式市場で日経平均は小幅に4日続落。終値で2013年11月14日以来、約2カ月半ぶりに1万5000円を下回った。写真は東京証券取引所。2010年4月撮影(2014年 ロイター/Issei Kato)

[東京 28日 ロイター]東京株式市場で日経平均は小幅に4日続落。終値で2013年11月14日以来、約2カ月半ぶりに1万5000円を下回った。

新興国通貨の落ち着きに加え、日経平均が直近3営業日で800円強下落した反動などから値ごろ感の買いが入ったが、戻りは限定された。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見ムードが広がるなか、好材料を求めて個別物色が続く展開となった。

米アップルが27日に発表した決算は、「iPhone(アイフォーン)」の販売が市場予想を下回ったほか、1─3月期の売上高見通しも市場予想に届かなかった。東京市場でもハイテク株安が重しとなったが、新興国通貨が落ち着いたことに加えて、中国理財商品のデフォルト回避が伝わったことなどが支援材料となり、日経平均は終日1万5000円近辺でのもみあいが続いた。

積極的な買い材料がなく全体の方向感に欠けたが、個別銘柄を物色する個人投資家の意欲は衰えておらず、「好材料には素直に反応しやすい地合い」(カブドットコムの山田勉シニアマーケットアナリスト)だった。サイバネットシステム<4312.T>が午後1時に通期業績予想の上方修正を発表すると、株価が一時ストップ高まで跳ね上がり、東証1部の上昇率でトップに躍り出た。

28─29日の日程で開催されるFOMCでは、債券買い入れ規模を100億ドル減額するとの見方がコンセンサスとなりつつあるが、「その後の海外市場がどう動くか読み切れず、見送りムードを強めている」(立花証券・顧問の平野憲一氏)という。

日経平均はおおむね節目1万5000円を保っていたが、大引け間際になって大口の売りに押され、終値で同水準を割り込んだ。市場では「きょうから日経リンク債の設定があり、大引けで200億円程度の買い需要が見込まれていたが、場中の戻りの鈍さを嫌気した投資家が売りをぶつけてきた」(国内証券トレーダー)との声があった。

個別銘柄では、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684.T>が商いを伴って大幅続伸し、連日の昨年来高値。スマートフォン・タブレット向けゲーム「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」が27日時点で100万ダウンロードを突破したことが材料視された。また、NHNエンターテインメントとの合弁会社設立手続き完了を発表したエイチーム<3662.T>バンダイナムコホールディングス<7832.T>カプコン<9697.T>といった値動きの良いゲーム関連株が買われた。

半面、アップル関連銘柄は軟調。太陽誘電<6976.T>が大幅続落しているほか、日本航空電子工業<6807.T>フォスター電機<6794.T>イビデン<4062.T>も続落した。ソニー<6758.T>は、ムーディーズ・ジャパンが同社の発行体格付および長期シニア無担保債務格付けを格下げしたことが嫌気されて前日比2.6%安となった。

売買代金は6営業日連続で、活況のめどとされる2兆円を超えた。東証1部の騰落数は、値上がり651銘柄に対し、値下がりが956銘柄、変わらずが172銘柄だった。

(梅川崇)
 

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