今週の米株式市場、新興国問題を引き続き警戒

いったん落ち着く可能性も、見通し明るくない

2月2日、今週(2月3─7日)の米株式市場では、新興国市場の混乱を受けた最近の株安がいったん落ち着く可能性があるが、見通しは明るくない。写真はニューヨーク証券取引所で1月撮影(2014年 ロイター)

[ニューヨーク 2日 ロイター] -今週(2月3─7日)の米株式市場では、新興国市場の混乱を受けた最近の株安がいったん落ち着く可能性があるが、見通しは明るくない。

新興国不安の再燃で、ダウ工業株30種<.DJI>とS&P総合500種<.SPX>の1月の下落率は2012年5月以来の水準となった。

1月中旬に株価を過去最高値に押し上げた材料は、相場を十分支援しておらず、新興国市場からの資金引き揚げやそれに伴う株安は今後も続く可能性がある。

市場には警戒感が高まっており、投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)<.VIX>は、1月1カ月で34.2%上昇し18.41となった。ただ、長期平均の20は依然下回っており、昨年10月以降19を下回って推移している。

主要株価の1月の下落率は、ダウが5.3%、S&P500が3.6%それぞれ下げ、ともに月間の下落率としては2012年5月以来の大きさとなった。ナスダックは1.7%下落し、2012年10月以来の大幅な下げを記録した。

ゴールドマン・サックスのアナリストは、リポートで、MSCIの新興国の株価指数<.MSCIEF>が5%以上下落すれば、S&P総合500種<.SPX>はその下落率の半分ほど下げる傾向にあるとの見方を示している。同指数は10月に記録したピークから11%下げている。

ゴールドマンのアナリストは、新興国の株式市場の見通しについて、一部の市場は一段安が見込まれ、底入れする前に経常収支の不均衡是正が必要と指摘した。

ゴールドマンの試算によると、S&P総合500種企業は利益の5%を新興国で稼ぐ。また、業界によっては新興国からあげる利益はそれ以上になる。

今週はゼネラル・モーターズ(GM)やヤム・ブランズが決算を発表するが、両社とも新興国の動向に業績が左右されやすく、ヤム・ブランズは主要新興国BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)で売り上げの半分以上を稼いでいる。ヤム・ブランズの株価は1月に11.2%下落。GM株も11.7%下げた。

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