“バレンタインデーには日経平均が値上がりする”ワケは?

過去20年の上昇確率は8割

2月14日、今日はバレンタインデーですね。学生時代は普段ほとんど立つことのないキッチンに立ち、甘い香りに酔いしれながら心をときめかせていましたが、そんな気持ちはどこへやら・・・。最近は地に足の着いたバレンタインデーを過ごしています。

さて、そんなバレンタインにまつわる興味深い“アノマリー”がありました。「2月14日は日経平均株価が上昇する」というものです。昨年まで過去20年のデータを見ると、同日に取引があったのは15回。うち日経平均が値上がりしたのは12回で上昇確率は80%。直近の10年では、同日に取引があった年はすべて値上がりしています。

今日は下落して取引を終えましたが、これは2000年以来、14年ぶりのこと。バレンタインデーの株価上昇について、ある市場関係者は「チョコレートをもらった投資家の気分が高揚するなど、心理面でのプラス効果が働くのでは」と分析しています。

デパートなどでは1月からチョコ売り場が設置され、連日チョコを買い求めるお客さんで大にぎわい。チョコが溶けてしまうのではないかと思うほどの熱気でした。日本チョコレート・ココア協会によると、バレンタイン商戦のチョコの売り上げは年間の販売額全体の約2割にも達するそうです。

近年はチョコレートを買う目的も多様化してきました。本命チョコや義理チョコのほか、感謝チョコや友チョコ、ご褒美の意味を込めて自分に贈る“自分チョコ”・・・。実際、売り場ではいくつもの袋を持った来店客が目立ちました。デパートの特設会場などでは“自分チョコ”を買う男性の姿も珍しくないそうです。

一方、職場では「虚礼廃止」が叫ばれるようになったせいか、女性社員が男性社員にチョコを贈る習慣は徐々にすたれつつあるようです。私が幼い頃には父が持ち帰る義理チョコを楽しみにしていました。母は1カ月後のホワイトデーに向けてお返し選びに奔走。近頃はそんな光景にもあまり、お目にかかることができなくなったのでしょうか。

角田佐哉香(かくだ・さやか)●和歌山県和歌山市出身、富山テレビ放送アナウンサーを経て、「TBSニュースバード」キャスター。趣味のフラワーアレンジメントは講師を務めるほどの腕前。「酒の強さはニュースバードキャスター随一」ともっぱらの評判で、本人いわく、「社会人になってからはいくら飲んでも記憶をなくしたことがない」。(撮影:田所千代美)

バレンタインは時代とともに形態を変化させつつも、すっかり定番のイベントになりました。今や、チョコに託す女性の思いはさまざまで、渡す相手も男性とは限らない時代。贈る側ともらう側双方の気持ちが和やかになり、そうしたムードを反映して株価が上昇するのもなんとなくうなずける気がします。

ちなみに、3月14日のホワイトデーと日経平均の間には、特に因果関係はないようです。「あの人からお返しがもらえるだろう」とある程度予想できるだけに、バレンタインデーほどの“ポジティブサプライズ”はないのかもしれません。

では皆様、素敵なバレンタインデーを!!

(毎週金曜日に掲載)

「TBSニュースバード」はTBSの24時間ニュースチャンネル。ケーブルテレビやスカパー!などを通じて視聴することができる。経済関連の報道にも力を入れており、東証アローズのブースからキャスターが1日に4回、株式相場の動きを伝えている。毎週金曜日の「東証アローズ・マーケットリポート」の動画は当サイト上でも配信中。

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