日経平均は3日続落、円高重く先物売りで後場軟化

大引けは82円安の1万4841円

2月28日、東京株式市場で日経平均は3日続落。手掛かり材料難で前場は方向感に乏しい展開だったが、後場に入ると先物主導で軟化した。写真は東京証券取引所。2009年12月撮影(2014年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 28日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続落。手掛かり材料難で前場は方向感に乏しい展開だったが、後場に入ると先物主導で軟化した。

日銀による追加緩和への期待感がやや後退しており、円安に振れにくいなかで先物売りが出やすいという。実需勢は様子見姿勢を強めており、先物に振らされやすい地合いが続いていることも仕掛け的な売りを誘ったという。

朝方発表された1月全国消費者物価や1月鉱工業生産がいずれも市場予想を上回り、国内景気の堅調さが示唆されたほか、海外要因では中国動向への警戒感、ウクライナをめぐる情勢不安などがくすぶり、外為市場では円安に動きづらいという。円相場は前場に1ドル102円を割り込み、一時101円50銭台まで円高に進んだ。

前場の日経平均は前日終値を挟んで一進一退だったが、後場にはアジア株安や円高を材料に下げ幅を拡大。一時187円安となった。東洋証券ストラテジストの土田祐也氏は「日銀の追加緩和期待がトーンダウンしており、円安進行に歯止めがかかっている。日経平均先物への売りと為替の円高進行が連動して、日経平均は下振れしやすい」と述べた。

もっとも大引けにかけて下げ渋るなど方向感は出ていない。週末で新たなポジションを取りづらいうえ、来週には米ISM製造業景気指数や米雇用統計など複数の重要経済指標が予定されており、「見極めるまで方向感が出にくい」(国内証券)との声は多い。東証1部の売買代金は4日ぶりに2兆円を回復したが、積極的に下値を買う動きは乏しかった。

個別銘柄では、フォスター電機<6794.T>が大幅安。東証1部値下がり率トップとなった。27日、2014年3月期の連結純利益予想を従来の48億円から26億円に下方修正し、一転減益の見通しを発表したことが嫌気された。

半面、シティグループ証券が投資評価を「中立」から「買い」に引き上げたソニー<6758.T>や野村証券が投資判断を新規「Buy」とした酉島製作所<6363.T>などが買われた。

東証1部騰落数は、値上がり487銘柄に対し、値下がりが1174銘柄、変わらずが122柄だった。

(杉山容俊)
 日経平均
終値      14841.07 -82.04
寄り付き    14929.55
安値/高値  14735.52─14943.65

TOPIX
終値        1211.66 -5.69
寄り付き      1216.64
安値/高値    1202.67─1218.06

東証出来高(万株) 232834
東証売買代金(億円) 22479.66

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