日経平均は3日続伸、短期筋の先物買いで一時5週ぶり高値

大引けは前日比237円高の1万5134円

3月6日、東京株式市場で日経平均は一時、前日比で300円を超える上昇となり、1月29日以来、約5週ぶりの高値水準を付けた。写真は東京証券取引所。2008年10月撮影(2014年 ロイター/Issei Kato)

[東京 6日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸。一時、前日比で300円を超える上昇となり、1月29日以来、約5週ぶりの高値水準を付けた。

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)をめぐる報道などをきっかけに買い戻しなどが広がったという。日経平均が節目1万5000円を回復すると、短期筋による先物買いが強まり、指数を押し上げた。

午前10時ごろ、厚労省が月内にまとめる公的年金の財政検証で、GPIFに対して「国内債券を中心にした運用は求めない方針」と伝わり、買い手掛かりとなった。前場こそ1万5000円手前で上値の重い展開だったが、後場に先物先行で節目を回復すると一気に買いが広がり、指数を押し上げた。

市場では「米雇用統計を控えて様子見ムードが広がる中、盲点を突く形で短期筋が一気に仕掛けてきたのではないか」(国内証券)という。GPIFをめぐる報道以外に目立ったニュースが見当たらず、急激な日本株の上昇に意外感を示す声もあったが、先物主導の上昇が裁定買いを巻き込み、上値追いとなった。

日経平均オプション市場では、権利行使価格1万5000円のコールの建玉が約3万枚あり、同コールオプションの売り方が1万5000円を超えたことで先物へのヘッジ買いを強めたとの見方もあった。

業種別では不動産株が値上がり上位にランクインし、買い戻しが強まったとの見方につながったほか、銀行や証券など金融株も上昇。外為市場で円安に振れたことからトヨタ自動車<7203.T>ソニー<6758.T>など輸出株も堅調だった。ソフトバンク<9984.T>ファーストリテ<9983.T>など指数寄与度の大きい銘柄も高い。

個別銘柄では、クミアイ化学工業<4996.T>が大幅高。5日に発表した2014年10月期第1四半期(13年11月ー14年1月)決算で、連結営業利益が前年同期比5.6倍の14億2300万円と好調だったことを評価した。

半面、ジェイアイエヌ<3046.T>が3日続落。5日に発表した2月の既存店売上高が前年同月比25.1%減と落ち込み、嫌気された。

東証1部騰落数は、値上がり1355銘柄に対し、値下がりが329銘柄、変わらずが102銘柄だった。

日経平均<.N225>
終値      15134.75 +237.12
寄り付き    14933.76
安値/高値   14871.56─15203.12

TOPIX<.TOPX>
終値       1228.36 +15.46
寄り付き     1215.06
安値/高値    1211.69─1231.61

東証出来高(万株) 224532
東証売買代金(億円) 20972.03

(杉山容俊)

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