再上場した日立マクセルの初値は1971円、今年初の公開価格割れ

大型IPOを控え投資家の買い集まらず

鈴木 良英
薄型で大容量を実現したマクセルのラミネート形リチウムイオン電池

 3月18日、東証1部に4年ぶりに再上場した日立マクセルの初値は1971円で、公開価格(2070円)と比較した初値騰落率はー4.7%だった。初値が公開価格を下回ったのは、昨年12月19日に上場したウィルグループ(6089)以来で6社ぶり。

 翌19日に大型IPOジャパンディスプレイ(6740)が控えていることもあり、投資家の買いが集まらなかった。後場に入っても軟調な展開が続き、1790円で初日の取引を終えた。

 日立マクセルは電池や記録メディアを手掛ける日立製作所の持ち分法適用会社。1960年にマクセル電気工業として設立され、1977年に上場されたが、その後、日立が完全子会社化に伴い上場廃止になっていた。

 同社はエネルギー、産業用部材、電器製品の3分野を展開している。エネルギー分野ではリチウムイオン電池が主力。産業用部材では磁気テープや粘着テープ、電器製品ではDVDやプロジェクターを手掛ける。磁気テープやDVDの市場縮小を受け、収益は低下傾向で、車載用電池や住生活分野の粘着テープなど新分野での業績拡大を目指している。

 今14年3月期は車載用や住生活向けの電池、粘着テープなどが伸びるもよう。ヘルスケア関連も膨らみ、東洋経済では営業増益を見込む。

 上場に伴い、日立製作所の持ち分会社となったが、電池開発や販売ルートの活用で連携中。比較銘柄は電池関連がジーエス・ユアサコーポレーション(6674)、粘着テープ関連が寺岡製作所(4987)など。

[上場月日]3月18日[市場]東証1部
[本社]〒102-8521 東京都千代田区飯田橋2ー18ー2
電話03-3515-8283 http://www.maxell.co.jp/jpn/
[社長]千歳喜弘(65歳)[従業員]3780名[設立]1960年
[業種]電気機器(電子部品・産業用電子機器)

(百万円) 売上高 営業利益 経常益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
連本2013.03 109,234 1,797 1,934 490 9.5 12.83
連本2014.03予 156,000 7,370 7,500 6,680 125.2 63
連本2015.03予 160,000 7,500 7,700 5,000 93.7 40 - 63
連中2014.09予 70,000 2,500 2,200 1,500 28.1 0 - 15

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