日経平均は反落、戻り鈍く先物売りで下げ転換

前引けは前日終値比56円安の1万4354円

3月19日、前場の東京株式市場で日経平均は反落。写真は1月、東京証券取引所で撮影(2014年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 19日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反落。ウクライナをめぐる緊張がやや和らいだことで序盤は買いが先行したが、戻りは鈍く、円強含みとともに先物売りが出ると下げに転じた。

中国を含め外部環境の不透明さはぬぐえず、買い手控えが続いているという。今晩に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えていることも、様子見の要因となった。

ロシアのプーチン大統領は18日、ウクライナ南部クリミア自治共和国をロシアに編入する条約に署名。同時に、ウクライナの一層の分断は望まず、同国の他の地域を占領する考えはないと述べた。この発言を受け、ウクライナをめぐる緊張がさらに激化するのではないかとの懸念が和らぎ、欧米株が上昇。東京市場も朝方は買い優勢となった。

ただ東証1部の売買代金が前場で1兆円を下回る薄商いが続き、買いの勢いは鈍い。日経平均は一時1万4500円を回復したが、同水準では国内機関投資家や個人の売りが出たという。きょう新規上場したジャパンディスプレイ<6740.T>が公開価格を下回る初値を付け、軟調に推移したことも投資家心理を圧迫した。

ちばぎんアセットマネジメント調査部長の奥村義弘氏は「ウクライナ情勢はある程度落ち着いたが、中国などを含め外部のリスク要因はまだくすぶっており、投資家は慎重にならざるを得ない。今晩に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表が控えていることも、様子見ムードを強めている」と述べた。

個別銘柄では、アスクル<2678.T>が反落。18日、2014年5月期連結利益予想の下方修正を発表し、嫌気された。半面、ツガミ<6101.T>が続伸。2015年3月期の連結純利益が14年3月期予想と比べ2.2倍の40億円程度になる見通しとの一部報道が材料視された。

東証1部の騰落数は、値上がり620銘柄に対し、値下がりが1018銘柄、変わらずが155銘柄だった。

(杉山容俊)

日経平均<.N225>
前場終値 14354.95 -56.32
寄り付き 14495.73
安値/高値 14345.16─14514.95

東証出来高(万株) 96023
東証売買代金(億円) 8276.71
 

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