日経平均続伸、ウクライナの緊張一服で買い戻し

終値は51円高の1万4462円

3月19日、東京株式市場で日経平均は続伸。写真は東京証券取引所。2010年11月撮影(2014年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 19日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は続伸。ウクライナ情勢をめぐる緊張が和らいだことなどを手掛かり材料に買い戻された。午前の取引では前日終値を下回ったが、後場では先物主導で大きく上昇し、一時252円高となる場面もあった。ただ、大引けにかけては上げ幅を縮小するなど、方向感に欠ける展開となった。

前日の米国株式市場は、ロシアのプーチン大統領が「ウクライナの一層の分断は望まない」などと発言したことで、ウクライナ問題がさらに悪化するのではないかとの懸念が後退し、ダウ工業株30種<.DJI>をはじめとする主要3指数が上昇した。

東京市場でもこうしたムードを引き継ぐ形で朝方は買いが先行したが、戻りは鈍く、日経平均は円強含みとともに先物売りが出ると下げに転じた。一方、後場に入ると、先物主導で急激に上昇する場面があったものの、大引けにかけては徐々に上げ幅を縮小していった。

東証1部の売買代金は2兆0774億円と商いは細っており、先物主導で上下に振らされる地合いが続いている。後場に見られた急上昇については「ヘッジファンドなどの短期筋が先物で仕掛けた」(国内証券)と指摘する声は多い。ただ、この時間に急上昇した特別な理由は見当たらず、「今晩発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果で、マイナス材料は出ないと踏んだ一部の短期筋が『見切り発車』で上方向に仕掛けているのではないか」(アムンディ・ジャパンの高野雅永シニアストラテジスト)との見方も出ている。

きょう東証1部に新規上場したジャパンディスプレイ<6740.T>は、公開価格を14.5%下回る769円で初値を付けた後、軟調に推移した。市場では「日立マクセル<6810.T>が昨日下げたことを受けて、同じことが起こるのではないかという心理が働いた結果、売りが先行している」(SBI証券・シニアマーケットアナリストの藤本誠之氏)との声が出ていた。また、大手証券トレーダーによれば、「個人の成り行き売りはそれなりに入っていたが、機関投資家の買いがあまり入らなかった」という。

このほかの個別銘柄は、ビットアイル<3811.T>が大幅続伸。18日、自己保有株を除く発行済株式総数の1.68%にあたる60万株、取得総額4億5000万円を上限とする自社株買いを実施すると発表し、材料視された。一方、アスクル<2678.T>が反落。2014年5月期連結利益予想の下方修正を発表し、嫌気された。

東証1部騰落数は、値上がり571銘柄に対し、値下がりが1082銘柄、変わらずが142銘柄だった。

(梅川崇)

日経平均<.N225>

終値      14462.52 +51.25

寄り付き    14495.73

安値/高値   14302.37─14663.54


TOPIX<.TOPX>

終値       1164.33 -1.61

寄り付き     1172.39

安値/高値    1157.16─1180.88


東証出来高(万株) 227712

東証売買代金(億円) 20774.9

 

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