日経平均は大幅反落、先物への大口売りでセンチメント悪化

大引けは前日比238円安の1万4224円

3月20日、東京株式市場で日経平均は大幅反落。写真は都内の証券会社の電子ボード。3日撮影(2014年 ロイター/Issei Kato)

[東京 20日 ロイター] -東京株式市場で日経平均は大幅反落。朝方は円安を手掛かりに買いが先行したが、寄り前に発表された対内株式投資の売り越し額が統計開始以来最大となったことから、海外勢の売りに対する警戒感が高まった。

前日の米株安やウクライナ情勢が改善しないことなども重し。後場には短期筋による大口の先物売りが出て、一時254円安まで下落した。

財務省が寄り前に発表した3月9日ー3月15日の対内株式投資売り越し額は1兆0924億円と、2005年からの統計開始以来最大となった。ウクライナをめぐる警戒感や中国の金融不安を背景とする銅価格の下落などでリスクオフの動きが広がったとみられている。アイザワ証券・投資リサーチセンター長の飯田裕康氏は「このデータは海外勢が日経平均を1万4000円台でも売ってきたということを示しており、本格的にアベノミクスが嫌気され始めている可能性もある」と警戒感を示した。

円安を手掛かりにしてプラス圏で始まった日経平均だったが、こうした海外勢の売りに対する警戒感が高まったことを背景に下げに転じた。また、前日のイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けて米株が下落したほか、ウクライナや中国をめぐる懸念がくすぶっていることも重しになったという。

後場寄り後には日経平均先物市場で100─300枚の大口売りが観測され、一気に下げ幅を拡大。裁定解消売りを巻き込み、指数を押し下げた。「短期筋が成り行きに近い売り注文を出したことで市場センチメントが冷え込んだ。一部の海外ヘッジファンドなどは改めて日本株に対するショートポジションを積み増しているようだ」(外資系証券トレーダー)との声が出ていた。3連休を前に手控えムードも強かった。

個別銘柄では、新家工業<7305.T>が急反発。2014年3月期の業績予想と期末配当予想を上方修正したことが材料視された。ジャスダック市場にきょう新規上場したホットマン<3190.T>の初値は871円で、公開価格を67.5%上回った。一時999円まで切り上げたが、買いは続かず、終値は767円となった。

東証業種別では全33業種が下落し全面安。東証1部騰落数は、全体の87%にあたる1578銘柄が値下がりした。値上がりは176銘柄、変わらずが44銘柄だった。

(杉山容俊)

日経平均<.N225>
終値      14224.23 -238.29
寄り付き    14548.76
安値/高値   14207.83─14548.76

TOPIX<.TOPX>
終値       1145.97 -18.36
寄り付き     1169.8
安値/高値    1145.9─1171.39

東証出来高(万株) 241813
東証売買代金(億円) 22366.19
 

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