清水洋介さんは5月底値で年末1万6500円を予想

どうなる?どう見る?新年度相場

清水洋介さんは5月底値を予想

いよいよ4月、名実ともに新年度相場入りとなる。米国の金融緩和縮小に消費税増税の影響も取り沙汰される14年度相場。企業業績は上向きが続き、足元の株価は割安感も台頭している。昨年のように年末高値を実現できるのか。アルゴナビスの清水洋介さんに、相場の見方を聞いた。

ーー乱高下のものすごい相場ですね

 足元は「降ればどしゃ降り」の状態。みんな見ているものが一緒で、下げ始めてから乗っても取れるというのが昨年5月の急落から刷り込まれている。先物で儲かったという感覚がおそらくある。個人投資家も逆張りというよりは順張り。先物なら下げ始めてからでも間に合うし、下がるときは陰線が多く下げ始めてから下にずるずる下がるというケースが多い。

 場中に中国の指標などが発表される場合も、ポジティブに反応するということはほとんどない。中国の経済指標がいい場合はアメリカ市場の反応をみてからとなる。逆に悪い指標には素直に反応してしまう。それも、中国の指標をきっかけに、日本の先物に仕掛け的な売りが出て下げるパターンとなっている。

ーー日本株だけが下げすぎてしまう

 3月10日の週もそうだった。ウクライナ問題で日本株は大きく下がったが、ドイツ株はむしろ上がった。ドイツはウクライナの影響が大きいはずだが、そうはならず、日本株だけが大きく下げた。これは日本株が仕掛けやすいからだろう。この動きには外国人だけでなく、日本の個人も乗っている。「下げのほうが取れる」と言っている投資家も少なくない。

 昨年5月の急落が効いていて、日経平均が場中に(1万5942円で止まり)1万6000円をつけなかったので売られたというのがある。7月の急落も(1万4953円で止まり)1万5000円をつけなかったから売られた。そうしたパターンをおぼえている。足元は悪い材料があったら売るぞと構えている状態だ。

新年度の悪材料は織り込み済み!?

ーー新年度は消費増税の影響が懸念されます

 新年度相場については、警戒される消費増税の影響については、ある程度織り込まれていると見ている。商社株がその象徴ではないか。商社は昨年ずっと割安で放置されていたが、それは商品価格の下落懸念があったから。ただ、原油価格は高止まりしており、それが見直され株価も上向いた。これは悪いものだけ織り込んでいたといえる。

 それと同じようなことが、起きてくるのではないか。足元低PER銘柄が目立つ日経平均株価は、駆け込み需要の反動減などの悪材料も織り込んでいるはずだ。3月中に織り込んでしまえば、4月に入ると日銀による金融緩和期待もある。その期待の高まりで、1回は案外高くなるのではないか。

 ただ、金融緩和が出たら出たで高くなるものの、「待てよ、日銀がこれだけやるということは消費増税の影響は大きいのかな」と思われて、決算発表時に慎重な通期見通しも出されて下げる可能性がある。だから今年も5~6月に株価はいったん底値をつけるパターンではないか。

ーー底値をつけた後はどうでしょう?

 その後は、4~6月期の四半期決算をみて、予想ほど悪くないと判断され、また上昇していくパターンとみている。消費増税でもおそらく値引きが実施され、電気製品などでは3%分くらいは下がるのではないか。6~7月にはFIFAワールドカップもある。消費は大して落ちない可能性もあるだろう。

 それから賃上げが行われているので、それもプラスに効いてくる。政府としても「税金を上げても賃上げすれば、これだけインフレになってきていいんじゃないの」という話に持っていきたいだろう。

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