“花見特需”に沸いたふるさと、京都のデパ地下

桜がほぼ例年どおりに開花、花見弁当の売れ行きが好調

先週、京都へ帰省したときに花見へ行ってきました。桜がちょうど満開の時期。枝垂れ桜が有名な円山公園や白川通りへ足を運びました。歓迎会を開く新入生、会社員、外国人、カップルなど多くの人でにぎわっていました。

円山公園での花見は久しぶりだったのですが、なんとなく“あっさり”とした印象を受けました。よく観察すると、ブルーシートが見当たらず、ゴザを広げている光景にあちこちで出くわしました。今年から園内でのブルーシートの使用を禁止し、無料でゴザの貸し出しを始めたそうです。

禁止の理由は例年、場所取り用のシートを一面に広げたまま放置する利用者が多く、景観を損ねていたため。昨年、一部のエリアで実施したところ好評だったため、今年はすべての場所で使用禁止にしたということです。景観を大切にする京都ならではの取り組みといえるかもしれません。

花見にはそうした地域ごとの特長があるようです。食べ物もいろいろ。乾き物だけではありません。北海道では“ジンギスカン鍋”が定番なんだとか。大阪では“たこ焼き”、愛知では“手羽先”が欠かせません。

桜の開花状況は、“特需”を当て込む花見の名所周辺の商店などにとって気になるところ。去年の京都の開花日は平年よりも6日早く、3月中に満開を迎えました。このため、4月1日から販売が始まった京都高島屋の花見弁当は売れ行きが思わしくなかったそうです。

吉村 優(よしむら・ゆう)●京都府出身、秋田放送アナウンサーを経て、「TBSニュースバード」キャスター。こよなく競馬を愛し、学生時代にはJRA京都競馬場のプレゼンターを務めた。「ファンファーレを聞くだけで、開催されている競馬場やレースがわかる」のが特技。最近は乗馬にも本格的に挑戦。(撮影:梅谷秀司)

一方、今年は例年より1日早い開花とほぼ平年並みでした。そのせいか、デパ地下は多くの来店客で混雑。花見弁当の売り上げは去年に比べて約15%増加しました。

総菜の担当者は「花見の時期は鮮やかで彩りの良い弁当を特別に買う人が多い。今年は京都の老舗料亭などの3500円前後の物がよく売れている」と話していました。同店の弁当の1人当たり平均購入価格は通常、1500円程度。花見の時期には、より高価な物を買う傾向が強まるようです。花見特需は消費増税のマイナス効果を飲み込んでしまいました。

(毎週金曜日に掲載)

「TBSニュースバード」はTBSの24時間ニュースチャンネル。ケーブルテレビやスカパー!などを通じて視聴することができる。経済関連の報道にも力を入れており、東証アローズのブースからキャスターが1日に4回、株式相場の動きを伝えている。

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