イオンファンタジーが中期展望、「20年度営業益100億円目指す」

中期計画発表、片岡社長「アジアにおけるアミューズメント事業で第1位になる」

堀越 憲二

 イオン系で大型ショッピングセンター内に遊戯施設を展開する、イオンファンタジーの片山尚社長が同社の中期計画を発表した。「2020年度売り上げ1000億円、営業利益100億円目指す」としたうえで、当面の3カ年計画として「16年度売り上げ600億円、営業利益50億円を目指す」と語った。

 4月8日に決算発表が行われたばかりの前14年2月期は、売り上げ465億円(前々期比3.7%増)、営業利益25.3億円(同25.5%減)で着地した。が、3カ年計画では売り上げが年平均9%伸長、営業利益は同26%伸長を見込み、20年度には売り上げが14年2月期の2.15倍、営業利益は4倍を目指すことになり、かなり強気な目標になる。

 片岡社長は「アジアの人々の暮らしの中に遊びを通じた豊かなライフスタイル提供」とのビジョンの下、16年度で「アジアにおける屋内型エンターテインメント事業で第3位、アジアにおけるアミューズメント事業で第1位になる」という目標を掲げる。店舗数を前14年2月期末の423(国内323、海外100)に対し、15年2月期末には500、16年2月期末には590、17年2月期末には700(国内360、海外340)に拡大。21年2月期末にはさらに1300店(国内400、海外900)にまで拡大するという。

 イオンファンタジーは国内ではすでに相当数の店舗を展開済み。少子化の流れがあるだけに、3年後、6年後も拡大テンポは緩やかだが、対象を子供から幼児、さらには孫といっしょに遊ぶ高齢のシニア層にも広げ、拡大を図る方針だ。また、粗利率確保のため、遊戯機械の海外調達比率も上げていく方針で、14年2月期10%だったものを、15年2月期20%、16年2月期30%、17年2月期40%へと引き上げていくという。

 一方、海外はまさに急拡大する計画となっている。「アジアでのナンバーワンを目指す」としているだけに、すでに急展開しつつあるマレーシア、中国、タイから、ベトナム、カンボジア、フィリピンへと対象エリアを拡大し、出店テンポを加速させる方針。1店当たりの規模は違うとはいえ、3年後の店舗数は国内に接近。6年後の20年度には国内の倍以上の店舗数を想定している。

 海外店舗は、粗利率の高い遊戯機械による遊戯売り上げが大半になるもようで、売り上げ拡大は元より、利益率の向上にも寄与するという。また、市場の流れを見ていると、一国で人気化した遊戯機械はほかの国々でも人気化する公算が大きく、この面でもコスト削減につなげられるとのことだ。

 遊戯コーナーはショッピングセンター全体の集客力にもつながるとのことから、イオン系のみならず、現地資本の流通大手からも出店に対する引き合いが活発なようだ。同社では、14年2月期にこれまで9つあったブランドをすべて「モーリーファンタジー」に統一しており、各国でさらに出店しやすくなるとしている。

 「店舗を積極的に拡大し、ブランディングをしっかり確立し、ウチにしかないオリジナルなキャラクターや遊戯機械をどんどん導入していけば、それがまた集客力につながっていくという好循環になる」と、片岡社長は勝算を見込んでいる。オリジナル遊戯機械は17年2月期には全体の30%まで引き上げていくと意欲的だ(14年2月期には20%)。

 また新規事業として、既存事業を活用した物販事業(キャラクター物販、知育玩具物販など)や既存ノウハウを活用した新業態(次世代テーマ型プレイグランドなど)にも取り組んでいく方針だ。

(百万円) 売上高 営業利益 経常益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
連本2014.02 46,541 2,536 2,645 1,117 61.6 30
連本2015.02予 50,000 3,000 3,000 1,400 77.2 30
連本2016.02予 53,000 3,600 3,600 1,700 93.7 30
連中2013.08 23,969 1,656 1,686 822 45.3 15
連中2014.08予 25,000 1,700 1,700 850 46.9 15

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