列席者300人!沖縄の結婚披露宴の規模はケタ外れの大きさ

地元経済を支える一大産業「ブライダル業界」

皆さま、はじめまして!TBSニュースバードの伊波紗友里と申します。4月に東証中継デビューしたばかりの新米兜町キャスターで、青い海と空をこよなく愛する沖縄出身の26歳です。

生まれも育ちも沖縄で、職場の同僚と何気ない会話をしていても、言葉や食べ物、風習など文化の違いを感じることが多々あります。最近、違いを感じたものの1つが「結婚式」。沖縄の経済を支える“切り札”でもあるのです。

伊波紗友里(いは・さゆり)●沖縄県生まれ。ラジオ沖縄アナウンサー兼報道記者を経て、TBSニュースバードキャスター。落語が好きで自ら高座デビューもはたした。特技は着付けなど。キャスター仲間は「ゆったりとした空気の流れが常に彼女を包み込んでいる」と口をそろえる。その行動パターンは「伊波リズム」などと称されている。(撮影:梅谷秀司)

皆さんは沖縄の結婚式と聞いて何をイメージされますか。雲ひとつない晴れ渡った空、白い砂浜を歩く新郎と真っ白なウエディングドレスを身にまとった新婦……。憧れのリゾートウエディングを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実はこうした挙式を好むのは観光客。地元の人たちが挙げる結婚式の実態はかなり異なります。

まず、披露宴の招待客数。全国平均は約80名とされていますが、沖縄の場合、約300名が参列し会場を埋め尽くします。色直しは新郎・新婦とも2回が主流。短い宴会時間の中で「タッチ・アンド・ゴー」のように入退場を繰り返します。

余興が多いのも特長の1つ。6~8つの余興がプログラムに入っていることがほとんどです。任された人たちは夜通し練習を重ね、豪華な衣装を身にまとい、新郎新婦を上回る意気込みで披露宴に臨みます。このため、主役の座を奪ってしまうことも珍しくありません。

沖縄に住むフリーランスの仲間は土・日に披露宴の司会の仕事が入り、昼・夜と1日に2回掛け持ちするケースも少なくないそうです。結婚式が盛んな背景には、先祖崇拝や慶事を重視する県民性があるとみられます。

台湾、韓国、中国など海外から沖縄を訪れて挙式を行うカップルも年々増加。地元のブライダル産業は活況を呈しています。県内の結婚関連のビジネスを手掛ける企業の総括的な役割を担う組織“沖縄リゾートウェディング協会”も設立されました。

私事ですが、結婚式を来週に控えています。大量の招待状書きで「けんしょう炎になるのでは」と泣きべそをかきそうになるときには、「沖縄経済に貢献できるかも」と思い直し、自分を奮い立たせています。「2人の幸せで沖縄を豊かにできれば」と思い、今日も準備に取り掛かるのでした……。

(毎週金曜日に掲載)

「TBSニュースバード」はTBSの24時間ニュースチャンネル。ケーブルテレビやスカパー!などを通じて視聴することができる。経済関連の報道にも力を入れており、東証アローズのブースからキャスターが1日に4回、株式相場の動きを伝えている。

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