GWは新興株の黄金週間!・・・のはず

昨年は東証マザーズ売買代金が5営業日で4倍弱に急増

先週末(4月25日)まで10営業日連続で、東証1部の売買代金が2兆円を下回った。深刻ともいえる薄商いであり、株に対する日本人の心離れは尋常ではないスピードで進んでいるようにも感じる。しかしまだ、あきらめることはないのかもしれない。なぜなら日本はもうすぐゴールデンウイーク(以下、GW)だからだ。

自動車工場だってお休みだし、印刷所もお休み、もちろん取引所もお休みの大型連休だ。ちょうど3月決算企業の決算発表シーズンと重なることもあって、売買は細りがちな時期といえる。アベノミクス相場アクセル全開の昨年だって、GWに向かって売買代金は減っていった。

4月前半には約4兆円に達していた東証1部の売買代金は、GW直前の5月2日に2.1兆円まで減少。しかし、GWが終わった同月7日以降に売買代金は急回復。5月中旬には4兆円台へあっという間に戻った。きっと季節性なのだ!(とはいえ、売買の絶対量でいえば昨年の半分だが……)

GWの季節性といえば、昨年のGW直前の新興株がすさまじく盛り上がったことを思い出してほしい。東証1部の売買が細る中、逆行して売買は膨張したのである。東証マザーズ市場でいえば、こんな具合だ。昨年の4月23日の売買代金は867億円だった。先週末のマザーズの売買代金が843億円なので、この時点では今と大差ない。

ところが、同月24日は1507億円、25日1752億円、26日1487億円、30日1804億円、5月1日には3239億円までハネ上がった。前月23日からわずか5営業日で4倍弱に膨らんだのだ。翌2日も2267億円と高水準だった。勇気を与えてくれるではないか!まだまだ希望は捨てないでおこう……。

今週、とりわけGW直前(5月1日、2日)に個人投資家が資金を新興株にどの程度振り向けるかが、日本人がまだ関心を持っているかを図る指標になるだろう。昨年のGW直前の活況は、ジャスダック市場でガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)の売買が最も盛り上がっていた時期であり、ユーグレナ(2931)などバイオ関連株がいたるところで花火を上げたタイミングだった。今年の“着火剤”はどの銘柄だろう?

最近人気のホットリンク(3680)やフリービット(3843)か、はたまた日本通信(9424)か、クルーズ(2138)や日本マイクロニクス(6871)の再動意か、いやいや、先週末に2014年第2四半期累計(13年10月~14年3月)決算が好感されて値を上げたサイバーエージェント(4751)か、それとも再び王道回帰でガンホーか……。

どのような銘柄が今年の着火剤になるのか正直なところ、まったくイメージすら湧かないが、不人気と思われた直近の新規株式公開(IPO)株が信じられないくらい急騰し始めた最近の“じょいふる日本株市場”。まだ盛り上がる可能性は残っている(はずだ)。GW直前の新興株相場の“じょいふる”を願ってやまない。

(おしまい)

(毎週火曜日に掲載)

株式コメンテーター・岡村友哉
株式市場の日々の動向を経済番組で解説。大手証券会社を経て、投資情報会社フィスコへ。その後独立し、現在に至る。フィスコではIPO・新興株市場担当として、IPO企業約400社のレポートを作成し、「初値予想」を投資家向けに提供していた。

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