日経平均5日ぶり小反落、高値警戒感や円強含みが重し

終値は2円安の1万5077円

6月6日、東京株式市場で日経平均は5日ぶりに小反落。短期的な過熱感や円相場の強含みなどが重しとなった。写真は東京証券取引所で4月撮影(2014年 ロイター/Issei Kato)

[東京 6日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は5日ぶりに小反落。短期的な過熱感や円相場の強含みなどが重しとなった。もっとも日経平均は前日比2円安と小幅な下げにとどまり、TOPIXは小反発。市場では公的資金の流入観測が根強く、底堅い地合いが続いている。

欧州中央銀行(ECB)理事会での追加緩和を背景に欧米株が上昇した流れを引き継ぎ、朝方は買いが先行。田村憲久厚生労働相が6日の閣議後に、安倍首相にGPIFの基本ポートフォリオの早期見直しを報告していたと明らかにしたことを受け、「投資家の安心感を補強する役割を担っている」(UBS証券のエクイティ・ストラテジスト、大川智宏氏)との見方も相場を支えた。

今晩の米雇用統計発表を前に様子見ムードが広がったうえ、RSIや騰落レシオなど一部のテクニカル指標で短期的な過熱感が示され、利益確定売りが出やすかったが、市場では大幅な下押し懸念は乏しい。松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏は「主力大型株に個人投資家の売りが出ている一方で、公的資金とみられる買いが入っている。リバランスが中心だった信託銀行経由のフローが明らかに変わってきたことも年金買い観測を強める」という。

東証が前日に発表した5月第5週(5月26日─5月30日)の2市場投資部門別売買状況によると、信託銀行は2499億円と大幅に買い越した。信託銀行経由の売買は公的年金などの資金フローを示すとされており、5月合計(4月28日─5月30日)では6873億円の買い越しと膨らんでいる。

個別銘柄では、イーブックイニシアティブジャパン<3658.T>がストップ高。5日に発表した2015年1月期第1四半期決算が買い手掛かりとなった。12日付で東証1部指定となる安永<7271.T>も一時ストップ高となった。

東証1部騰落数は、値上がり1110銘柄に対し、値下がりが538銘柄、変わらずが163銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      15077.24 -2.13

寄り付き    15138.75

安値/高値   15042.59─15144.34

TOPIX<.TOPX>

終値       1234.57 +1.82

寄り付き     1237.54

安値/高値    1232.39─1238.89

東証出来高(万株) 210409

東証売買代金(億円) 18976.49

(杉山容俊)

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