今さら聞けないIPO初歩の初歩

公募価格と初値の関係から入手方法、ロックアップの意味まで基本を解説

公募価格と初値ってどういう関係なの?

証券取引所に上場承認された株の売り出し価格が「公募価格」で、上場直前にその額で購入希望者に販売される。その購入者が市場で株を売却し、次の買い手が購入した価格が「初値」となり、初値と公募価格との比較が「初値騰落率」となる。一般的に初値が公募価格を上回るケースは多いが、そこからさらに上値を追っていく銘柄は多くないとされている。

IPO株を一般の個人が入手できる?

IPO株に投資するには、主に抽選で、証券会社ごとに割り当てられた株式を受けて、購入する権利を得る必要がある。多くの証券会社に口座を持っていれば、それだけ確率は上がる。割り当て株数は大手証券会社が多いが、ネット証券は気軽に申し込める利点がある。

主幹事証券って何ですか?

上場申請の準備段階での資本政策や社内体制整備の助言、上場手続きの支援や、公募や売り出しなどを引き受けるための引き受け審査などが、幹事証券会社の役割。幹事証券の中でも、中心になって上場を支援するのが主幹事証券。2014年1月時点で、主幹事実績を有するか、または体制が整備されているとして、東京証券取引所が候補に挙げている証券会社は16社しかない。

ロックアップを知っておこう

IPOでは上場前から株を持っている既存株主に対して、一定期間は市場で持ち株を売却できないように事前に契約を交わす。大量に株式を持つ既存株主が一斉に保有株を売ると、株式の需給に影響を与えてしまうからだ。これがロックアップで、通常は目論見書に記載される。

オーバーアロットメントの役割とは?

IPOに限らないが、企業が株の公募・売り出しを行うときに、その数量を超える需要があれば、主幹事証券会社が大株主などから一時的に株券を借り公募・売り出しと同一条件で追加的に投資家に販売する。これがオーバーアロットメントで、公募・売り出しの15%が上限とされ、「冷やし玉」とも呼ばれる。

ベンチャーキャピタルとは何者なのか?

起業や未公開企業の成長、発展を支援するために資金提供し、経営コンサルティングなどの支援も行う投資会社や投資ファンドのこと。ジャフコのように上場しているベンチャーキャピタルもある。銀行や証券、保険、ノンバンクなど金融機関系の会社やファンドが多い。

セカンダリーとはどういうこと?

すでに発行されて流通している株式や債券などの有価証券を取引する市場が、セカンダリーマーケット(流通市場または二次市場)。需給に応じて投資家間で価格が決まり、取引所や店頭などで取引される。IPOや増資などのように、新たに発行される株式や債券などの有価証券を投資家が買う市場をプライマリーマーケット(発行市場)と呼ぶ。

デイトレーダーの知られざる実態

企業に属さず、株式の売買をなりわいにする個人投資家がデイトレーダー。ネット証券大手の松井証券によれば、月間100回以上取引する超アクティブトレーダーの割合は顧客全体の1%にすぎないのに、預かり資産は同7%、取引の大きさを示す約定代金で見ると75%を占めるなど存在感は大きい。

週刊東洋経済2014年6月14日号

ページトップ